エピソード60
「…じゃあ」
「そろそろ私、行きますね」
「じゃあ私も」
「さなちゃん、今日はありがとね^^」
「?」
「今日はさなちゃんの誕生日なのに…」
「私のほうがたぁ〜くさん元気もらえちゃった♪」
「んふふ~^^」
「また時間ができたらそのお礼に…」
「別の美味しいケーキ持ってさなちゃんに会いに来るね^^」
「やったー!」
「はるかおねーちゃんの『まっくろくろ』も
きえてよかったね^^」
「『まっくろくろ』?」
「うん!」
「さなね、ママにないしょにしてたけど、
くろーいぽわぽわしたのが見えるの」
「ぽわぽわしたの…」
「うん!」
「それでね、みーちゃんやけんちゃんにきいても
「そんなの見えない!」っていうの」
「『まっくろくろ』のことはなすとね、
みんなヘンなおかおになるから…」
「さなずっといわなかったの」
「・・・」
「さなちゃん」
「ママに内緒にしてたのはどうして?」
「…ママも『まっくろくろ』あって」
「すごーくおっきかったから…」
「そしたらね!」
「?」
「おにーちゃん、
さなが『まっくろくろ』見えるのしってたの!」
「・・・」
「んでね、おにーちゃんがね、
ママの『まっくろくろ』けせるまほー、
さなにおしえてくれたの!」
「…ぐすっ」
「…ぐすっ」
「そっかぁ」
「さなちゃんは、『みんなを幸せにする天使』なんだね^^」
「てんし!」
「んふふ~^^」
「さなちゃん」
「?」
「さなちゃんが大きくなっても
ずっとお姉ちゃんとお友達でいてくれる?」
「うん!いいよ!」
はぐっ
「!?」
「はるかおねーちゃん、
おともだちになったから、
ギューしよ?」
ぎゅっ
「…ぐすっ あは 泣笑」
「あ~あ、
「さなちゃん、ありがとう^^」
「うん!」
「さなちゃん」
「ん?」
「先生もさなちゃんの
お友達になりたいから」
「ギューしてもいい?」
「いいよ!」
タタタター
ぎゅっ
「先生もたーくさんさなちゃんから、
元気もらっちゃった」
「今日は先生呼んでくれて本当にありがとう^^」
はぐ
「先生の『まっくろくろ』もきえてよかったね」
「文江さん、桜ちゃん」
「ぐすっ…うん」
「ありがとう…ぐすっ ぐすっ」
「今日はお会いできて嬉しかったです」
「んふふ~^^」
「こちらこそ お会い出来て嬉しかったわ!」
「最初はビックリしちゃったけど」
「ん?」
「えがおってねー、ひとをえがおにすんだよ!^^」
「お二人の事はなんとなくですが、、
彼から聞いてます」
「ぐすっ…うふ 泣笑」
「それはねぇさなちゃん、
『笑顔の連鎖』っていうんだよ^^」
「私も彼もまだこれからなので、
きちんとご挨拶には伺えなかったんですけど」
「ふーん」
「いつかきっとご挨拶に伺います^^」
「『れんさ』ってわかんないことばだけど…」
「やっぱりホントなんだね!」
「遥架さん」
「ん?」
「ホントに兄さんでいいんですか?」
「先生もえがおになったもん!」
「桜ちゃん…」
「ともこ先生はすてきなえがおだって
おにーちゃんいってたけど」
「…私、
「先生のえがお、さなもすきー!^^」
お兄さんじゃなきゃだめみたい」
「ぐすっ…うふ 泣笑」
「さなちゃん、ありがとう^^」
「…ぐすっ」
「桜ちゃん、今度こっそり2人でお茶しよ」
「桜ちゃんが好きそうなお店、まだまだ知ってるから^^」
「ふふ 笑 楽しみにしてます」
「…さてと」
「智子さん、行きましょ!」
「あ、はい!」
「遥架さん、智子さん」
「今日は本当にありがとうございました」
「いえいえ!」
「お礼を言いたいのはむしろこちらですから^^」
「ねっ、智子さん」
こくん
「…麻衣さん」
「?なんでしょう」
「さなちゃんって…
本当に『宝物』、ですね^^」
「はい^^」
「今日のお誕生日会で益々、大切だなって感じました^^」
「さなちゃん、またねー!」
「また学校でね!」
「またねー!」
カチャッ
キィ~
「あ、そっか いいなぁ~」
「ふふ 笑」
パタンッ
「ママー!」
「さな、てんしなんだよ!」
「よかったね、さなちゃん^^」
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