Episode.6



「美味しい~♡」



「…一応聞いとく」


「パフェの前なに食べてた?」


「ん?ガトーショコラ」


「認識してる分だけまだマシか」


「大丈夫大丈夫」

「私もそうしょっちゅう甘いもん食べてるわけじゃないし」


「摂取した分ちゃんと消費してるし^^」


「希に必要なやつを買いにきただけなんだけど」


「いいじゃん、せっかくのシャバなんだし♪」



「…ふぅ」

「ヾ(・д・` )ネェネェ」

「ん?」


「この『あぶらとり紙』みたいんなに?」


「それはサックスの、穴があいてるところの

水分をとるやつ」

「ふーん」


「んじゃこのヒモがついてる布は?」


「それは中の水分をとるやつ」


「ヒモのほうを入れて、反対からそのヒモ引っ張って掃除するの」

「ヒモの先に重り入ってるでしょ?」

「ホントだ、なんか入ってる」


「時々そのヒモより先に、

よだれがダラァ~ってなる時もあるよ^^」


「うえぇ~ 苦笑」



「じゃあノンが買ってた『煙突そーじ』みたいなんは?」


「『煙突掃除』みたいなやつ」



「…オウム返しされたけど、なんとなくわかった 笑」



「ドリンクとってくる」


「沙織は?」


「大丈夫^^」


「希は?」

「メロンソーダ!」


                       「OK~」




「沙織は煙突そーじしてんの?」



「んー…全然してない 笑」


「ノンの楽器は…『高級車』みたいなもんだから」


「なに?それ」



「ノンのアルトって60万くらいするやつだよ」

「うっそ!?マジで!?」


「うん、まじで♪」



                       「沙織ぃ、なんかばらしたでしょ」



「はい、メロンソーダ」


「ありがとー^^」

「ってかノンのアルト、60万もするの!?」



「60万もしないって」


「じゃあいくらだったの?」



「…58万」


「ほとんど変わんねー!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」


「あはは 笑」

「希のツッコミおもろーい♪」



「58万かぁ…」


「私だったら北海道行く!」


「希って寒いの苦手じゃなかったっけ」

「超ニガテ」



「じゃあなんで北海道?」


「いくらとカニ、大好物だから^^」


「北海道でカニいくら丼とか…想像するだけでもう…」


「希の食べてる姿、イメージできるわぁ 笑」

「ふふ 笑」




「私は学校戻るけど…2人はどうする?」


「うーん…」

「特に戻る用事ないし、荷物も持ってきてるから」


「まんま帰るかも」


「んじゃ私もそうするぅ~」



「じゃ私の分ここ置いとくね」

「あんま長居して先生に見つかんないようにね」

「は~い」

                     

                            「じゃまた明日ぁ」

「またね~♪」




「ありがとうございましたぁ~」





「なんか大事な用でもあんのかなぁ」



「ん?」


「ドリンク飲むのちょー早かったし」

「チラチラ時計見てたりしてたから」



「…ひょっとして」

「!」


「オトコとか!?」「オトコとか!?」



「ぷっ失笑」

「まさかねぇ~」


「部活一筋!って感じだし 笑」



「あ!」

「『58万』が急に心配になったとか…」



「ありうる~ 笑」「ありうる~ 笑」



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