эпизо́д.17-2
「んで?」
「はい?」
「グループ名はなんになったんだ?」
「あ」
「一度聞いたんじゃ覚えられなかったんで、メモっときました」
ガサゴソ…
「えっと…」
「…『コーキノス・ペッラ』ってグループ名っす」
「こーきのす…?」
「『ペッラ』ってギリシャにあった古代都市の名前だそうです」
「『マケドニア』?の首都だったんだそうで」
「随分難しいとこ、攻めてんだな」
「んでその『こーなんちゃら』は?」
「ギリシャ語で『赤い』って意味だそうで」
「『赤いペッラ』…
『アカペラ』・・
そのまんまやん!(; ・`д・´)」
「思わず俺も爆笑してしまいました 笑」
「んで応募はいつすんのかな」
「なんか「応募は済ませた」言うてました」
「え!?」
「なんか俺らは出る前提みたいっす 笑」
「まぢか!?」
「拒否権すらないのか、俺ら…」
「でも俺が思うに寺田さん、
チャンスが来たかもしれないっすよ!( ̄+ー ̄)」
「チャンス?」
「主宰者が当日来なくって、一曲歌ったら現地解散すよ!」
「かすみさん、ご飯誘うチャンス到来じゃないっすか!」
「ゔっ‥何故急にハードルを上げる…」
「でも女は、終わったらみんなでお茶しに行くんじゃねえか?」
「これは俺の勝手な予想なんすけど…かすみさんって、
女で群れるより男に奢られるほうが好きそうな感じがするんすよねぇ」
「指図したらムッとすると思うんですけど、軽い助言程度だったら、
「寺田さんすごーい!」ってなる性格だと思います!」
「あとイメージ的にはかすみさん、『恋に生きる女』!って感じするんで」
「自分を磨けるチャンスは逃さないと思うんすよねぇ」
「俺、あのへんで小洒落たお店知ってるんで、教えますよ!」
「…川口って、女の事いろいろ知ってんだな」
「意外と俺、社交的なんで( ̄+ー ̄)」
「あ!でも『立ち食い蕎麦屋』はアウトですからね!」
「第一印象はなるべく良くしとかないと」
「そういうもんなのか…」
「じゃあ今日は飲みに行くか」
「お!授業料の代わりっすね!」
「次の出番もこれで出来んだろ」
「さすが『敬老の日』生まれ!尊敬しかないっす!」
「まぁ、『今日の飲み』は端折られるかも知んないけどな」
「ゔっ(;・∀・)」
タタタタ…
「もう行った 笑」
タタタタ…
「クリスタルガイザーですが…」
「何卒よろしくお願いします!!」
「誕生日に柄杓でもプレゼントするか…」
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