Episode.6



「ノン、どう?」 「丸いワッフル!」


「なんで2人、そんなに前のめりなの? 苦笑」


「ノンの一票がデカいんだよ、今」


「一票って 笑」



「美味しいよ^^」


「よっしゃー!!」「うぇーい!」


「ちょい待った!」


「まだ決まってないよ」


「は?」



「ノンさぁ」


「ん?」


「今食べたワッフルとベルギーワッフル、

どっちが好き?」



「そりゃあ勿論」


「ベルギーワッフル」


「やったぁ!♪」


「ぬあ~!」「マヂかぁ~…」


「ふふ 笑」



「で?結局は?」


「今のでキレ~イにふたつに分かれた 笑」


「待って!」


「みんな、ここは民主主義の国だよ!」


「まだ聞いてない人が約1名、いるでしょ」




じーっ



「え!?俺か!?」


「ずるーい!」

「これ出してるお店のマスターだったら、
絶対そっちに決まってんじゃん!」


「お?戦わずして逃げるのかぁ~?」


「勝ち負けなの?これ」


「当たり前でしょー!」




「いいよ」


「ほ?」


「じゃあ、ただ勝ち負けを決めるのもアレだから、

負けたほうがここの支払いをするっていう事で」


「な、なんかノン、急にスイッチが入ったぞ…」


「大丈夫だって!私、ここの常連だよぉ?」

「楽勝楽勝!」



「翔くん」

「希」


「お…?」「ん…?」



「『ご馳走さま』^^」


「…なんかいけそうな気がしてきた 笑」



「よし!」
「じゃあマスター!」


「あ゛?」


「『この』ワッフルが好きか、
ベルギーワッフルが好きか、答えてちょーだい!」


「お前ら、ガキの喧嘩みてぇだぞぉ」


「い・い・か・ら!」




「…ふぅ」




「…ベルギーワッフル」

「ほら!みんな聞いたでしょ!」


「ベルギー…


ワッフル!?」


「やったーー!ヾ(≧∀≦☆)」


「ぬお~~!?」
「なにマスターそれぇ!?(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」



「どっちかが自分のタイプだったとか!?」


「ちげーよ」


「じゃあなんでよぉ~」


「俺は甘党なんだよ」


「それに柔らけえもんの方が食べやすいんだよ」

「おじいちゃんかよ!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」


「うっせ、もう立派に爺さんだよ」




「のぉぞぉみぃ…?」




「あ」


「マジギレモードだ…」



「日頃お世話になってるお店の方に、
その口の利き方はないでしょう?」



「でも」

「でも?」



「その『でも』の先が、


言い訳じゃなかったら
ちゃんと聞いてあげる」




「・・・」





「でもなに?」




しーん…




「翔くん」

「は、はい!」


「希」


「…はい」




「ゴチになりまーす!^^」

「あは 笑」


「ゴチでーす♪」


「もう〜〜〜」
「チョーこわかった~~!(T ^ T)」


「俺も鉄拳制裁、ホントに食らうのかと思った…」



「みんな、私のために集まってくれてるんだから、

怒るわけないでしょ?」



「マヂで高校んときの記憶がよみがえったよぉ…」

「あん時のノン、超怖かったもんね 笑」



「はい、おしまい^^」


「おかげでいい気分転換になったね♪」

「うん^^」


「2人は気分転換には…ならなかったみたいだけど 笑」





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