Episode.8



「その助っ人の2人って?」


「大学のサークルで一緒だったひと」


「あれ?希、専門学校やめてバイトしてたんじゃなかったっけ」


「そのバイトで一緒だった人が入ってたサークルでね」

「誘われて入ったんだ、私」



「直ぐ連絡つく人なの?その2人」


「1人は直ぐつくと思う」


「もう1人は、番号変わっちゃってるんだけど…ツテはある」


「でも今日無理ってなったらどうすんだ」

「いや、無理でも来てもらう」


「げっ…ホント緊急事態な感じなんだ…」



「本人来た時に驚いて、って時間も勿体ないから

先に言っとくけど」


「1人は『小鳥遊仁美』さん」

「え!?」


「『小鳥遊仁美』って女優の…」


「そう、『その』小鳥遊仁美さん」


「小鳥遊さんとは直ぐ連絡は」

「つかないほう」


「でもツテはあるって言ったよな」

「うん」


「沙織は去年会ってるんだけど、お店を手伝ってくれてるコがいてね」


「あ、いたね」



「あのコのお兄さん、私の元カレの後輩なんだけど」


「『倉西悠斗』なの」

「沙織がめちゃハマってるやつやん!」

 「まじで!?」


「「ハマってる」言わないの 恥」



「大丈夫、私も悠斗くんのファンだから 笑」


「チョーいいよねーー!!」

「実物は…もっといいよ♪」


「うっそぉ、まじでー?いいないいな~♪」


「旦那の前で、は・しゃ・が・な・い(−_−;)」

「あは 笑」



「でも、その助っ人の2人を呼んで、なにしてもらうの?」


「その免許証の写真、見てもらうの」

「は?」


「ノン、驚かないでってのは無理だと思うから、

驚いていいから聞いて」

「うん」



「健治さんが明かしてないおっきなもん、私全部知ってるかも」


「!?」



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