Episode.9



「まっった意味が分かんねえぞぉ…(; ・`д・´)」



「なんで緑川が知ってんだよ」



「私が入ってたサークルにね、『岡崎陽介』って人がいたの」


「でもね陽介氏、11年前に行方不明になっちゃったの」

「うそ、まさか…」



「ノンが付き合ってる『落合健治』さん、


もしかしたら陽介氏かもしんない」

「え…」



「なんじゃそりゃ…」



「その先を説明する前に、電話させて」



「うん」


「マスター、ごめんね!」


「だからいいって」

「どうせ夕飯もここで食うんだろ?」


「1人や2人、今更増えても変わんねえよ」


「ありがとうございます」




「あ、もしもし、桜ちゃ~ん?」


「ちょっと今ね、色々バタバタしちゃってて」

「そっち戻れそうにないから、今日はもうお店閉めちゃってくれるぅ?」



「うん」


「うん、それはそのままでいい」



「うん」



「うん、ありがとー」


「それでね」



「悠斗くんと連絡取りたいんだけど」



「はは 笑」

「そんなんじゃないって 笑」



「ちょっと知り合いとコンタクト取りたくって」

「どうしても悠斗くんのチカラが必要なの」



「うん」



「ちょっと待ってね」



ササッ

「いいよ」



「うん_φ(・_・」



「うん_φ(・_・」



「うん_φ(・_・」

「ありがとう~!」


「ごめんねぇ、今日は」



「うん」

「じゃあまた次ね」


「え?」



「うん」



「ありがとう~」



「はいはーい」




「沙織もあれ、メモっとくか?」

「ばか言わないの!」

ばしっ!




「えっとぉ…」





「・・・」




「あ、もしもし、悠斗くん?」



「うん」

「ごめんねぇ、いきなり電話しちゃって」




「あ、ホントに!」


「桜ちゃんにあとでお礼言っとかなきゃ」



「あ!それでねぇ」



「悠斗くん、小鳥遊仁美さんとドラマで共演した事あるでしょ」



「実はさぁ私、仁美さんと知り合いでね



「うそ!?」





「なんか恥ずかしい…恥」


「なんか恥ずかしがってる 笑」




「うん」




「うん」



「はは 笑」

「昔の話昔の話 笑」



「でね私、仁美さんの、前の番号しか知らなくって」


「悠斗くんなら知ってるかなあって思って」


「ホント!」


「うん」



「うん」



「いいよ」




「うん_φ(・_・」



「うん_φ(・_・」



「うん_φ(・_・」

「ありがとう!」


「忙しいところごめんねぇ、ホント助かった!」


「うん」




「よかったね、桜ちゃん^^」



「うん」



「ありがとう」



「お待ちしておりまーす ♪」



「うん、じゃあ」



「はーい♪」





「…ふうぅぅ」




「イケメンと話すとやっぱ緊張する。。」

「あは 笑」


「でもよかったね、連絡先わかって」


「なんか恥ずかしがってたな 笑」


「ドラマの撮影の合間に、私の話題で盛り上がったんだって」

「まさかイケメン俳優と女優の、会話のネタになってるとは思わなかった 苦笑」



「希、ありがとう」

「いいのいいの!」


「もし健治さんがホントに陽介氏だったら、すんごいミラクルだし」

「それに仁美さんも陽介氏の事、ずっと心配してたし」


「でも今日は、何年か分のサプライズが一気にあったみたいで」


「もう頭がボーーン!ってなりそう 笑」

「だね 笑」



「ボリュームありすぎ 笑」



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