5−3
「お!いたいた!」
カチャッ
バタン
「尾行、お疲れさまぁ」
「ああ、もうチョー神経使うのな」
「向こうは知らないってわかってんだけど、
チョードキドキもんだった(; ・`д・´)」
「はい、コーラ」
「お!サンキュー」
「…振ってねぇよな、これ」
「振ってないし 笑」
「車ん中がベタベタになるでしょー」
「あ、あの車かぁ」
「…超いいクルマ」
「でもすげーな」
「ん?なにが?」
「…って」
「もう移動する!」
カチッ
「やっべ!」
ブルルル…
カチャッ
ブルルルーッ!
「これ、ちょっと離れ過ぎてないか?」
「真後ろだとバレちゃうでしょ」
「それに、近過ぎると
とっさの動きにも対応できないし」
「そっか さすが沙織!」
「で、すごいってなにが?」
「小鳥遊さん」
「「最初に出会った場所から絶対スタートする」って
断言してたもんなぁ」
「この通り沿いに本州大があんだよな」
「そう」
「『2人の思い出の場所を辿る』って感じだね」
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