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「ちょっともう、全然色々分かんないんだけど…」


「俺も全然分かんねぇ~…」



「なんで仁美さんと治氏が付き合ってんの知ってんの?」

「え!?もう付き合ってんの!?」


「えっ」



「あ」


「でも11年も経ってんだから、付き合っててもおかしくない、か…」


「…ん?」



「「突然言うのもあれなんだけどさぁ」って治氏から話がきて、

「僕が仁美ちゃんのこと好きだって言ったらどう思う?」って聞いてきたからさぁ」


「「それ言わなくても知ってたんで、寧ろやっと!?って感じです」って…


こないだ返した」



「…ってちげーか 苦笑」



「11年前」



「さっきからよーすけの言動、全然分かんないんだけど…」


「B組わかる?」


「いや、全然」


「希は?」


「ううん、全く」

「マヂで!?」



「…ってかその通りになってるからいいのか」


「その通り?」



「俺って結構、貰ったもんを左ポケットに入れるクセがあんのよ」


「そのクセを知ってそうなみんなが「は!?」って顔になったから、

たぶん別の人が用意したんだろうけど…」


「ポケットになんか入ってたの?」


「うん、レシート」

「レシート!?」



「うん」


「それでレシートの裏にムッチャ小さい字で色々書いてあって

「陽介氏!それ見たい!」




「ああ、いいよ」


「ほい」


「…ちっさ!!Σ(´∀`;)」

「だろ! 笑」



「なんか気付いたらさ、「私は誰!?」みたいなっちゃってて」

「もう、チョー焦っちゃってさぁ」


「まずそれがサプライズ1な?」



「んで」


「砂漠!?エジプト!?取りあえずピラミッド見れんの!?とかなって」


「「ここは何処!?」って事は、

『記憶喪失』まぢのやつじゃん!ってなって更に焦って」


「ってのがサプライズ2ね」





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