5−39
「ちょっともう、全然色々分かんないんだけど…」
「俺も全然分かんねぇ~…」
「なんで仁美さんと治氏が付き合ってんの知ってんの?」
「え!?もう付き合ってんの!?」
「えっ」
「あ」
「でも11年も経ってんだから、付き合っててもおかしくない、か…」
「…ん?」
「「突然言うのもあれなんだけどさぁ」って治氏から話がきて、
「僕が仁美ちゃんのこと好きだって言ったらどう思う?」って聞いてきたからさぁ」
「「それ言わなくても知ってたんで、寧ろやっと!?って感じです」って…
こないだ返した」
「…ってちげーか 苦笑」
「11年前」
「さっきからよーすけの言動、全然分かんないんだけど…」
「B組わかる?」
「いや、全然」
「希は?」
「ううん、全く」
「マヂで!?」
「…ってかその通りになってるからいいのか」
「その通り?」
「俺って結構、貰ったもんを左ポケットに入れるクセがあんのよ」
「そのクセを知ってそうなみんなが「は!?」って顔になったから、
たぶん別の人が用意したんだろうけど…」
「ポケットになんか入ってたの?」
「うん、レシート」
「レシート!?」
「うん」
「それでレシートの裏にムッチャ小さい字で色々書いてあって
「陽介氏!それ見たい!」
「ああ、いいよ」
「ほい」
「…ちっさ!!Σ(´∀`;)」
「だろ! 笑」
「なんか気付いたらさ、「私は誰!?」みたいなっちゃってて」
「もう、チョー焦っちゃってさぁ」
「まずそれがサプライズ1な?」
「んで」
「砂漠!?エジプト!?取りあえずピラミッド見れんの!?とかなって」
「「ここは何処!?」って事は、
『記憶喪失』まぢのやつじゃん!ってなって更に焦って」
「ってのがサプライズ2ね」
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