エピソード23
プーアはおじいさんにこえをかけました
おなかがすいてこまっていることをしったプーアは
リスからもらったどんぐりや
ミツバチからもらったはちみつ
ウサギからもらったにんじん
ウシからもらったミルク
いろんなものをまいにち
おじいさんにとどけてあげました
そしておなかいっぱいになって
げんきになったおじいさんが
プーアのまえでクルリとひとまわりすると
ぼうしをかぶりつえをもったすがたにかわりました
なんとおじいさんはまほうつかいだったのです
まほうをおしえにまちへきたおじいさんは
おかねをもってはいませんでした
だからまちのひともおみせのひとも
みんなおじいさんをまほうつかいだとはきづかずに
リッチーがいつくるか
そればかりをかんがえていたのです
たべものもかえず
おなかがどんどんすいたおじいさんは
とうとうまほうもつかえなくなり
とおりのかたすみで
うずくまってしまっていたのです
たべものはまほうでだせないのか
ふしぎにおもったプーアは
おじいさんにききました
するとおじいさんは
めにみえるものはだせないといいました
さらにプーアはおじいさんに
どんなまほうつかいなのかをたずねました
おじいさんは
めにみえないものでみんなをしあわせにする
まほうつかいだといいました
どんなまほうつかいなのか
ぜんぜんわからないプーア
するとおじいさんは「うた」をうたいはじめました
うたをきいたプーアもともだちも
ふしぎとたのしいきぶんになって
みんなでダンスをしはじめました
おそらをとんでいたトリも
とおりをあるいていたイヌやネコも
おじいさんといっしょに
チュンチュン、ワンワン、ニャンニャンと
いっしょにうたいはじめました
おみせのひとたちもみんな
おみせのなかでウキウキとステップをふんでいました
おじいさんがうたいおえると
たくさんのはくしゅがとおりにひびきわたりました
そうですおじいさんは
しあわせをはこぶまほうつかいだったのです
「そなたはまほうをおそわるしかくがあるぞぃ!」
といい、おじいさんはおれいに
プーアにまほうをおしえてくれました
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