エピソード32
ブルルル…
カチャッ
バタンッ!
「舞さん、ありがとう!」
「お礼はいいから 早くお母さんとこ行ってあげて」
「うん!」
「あ!悠斗くん、これ!」
「あ!」
「はい」
「悠斗くんも落ち着いて、ね」
「ありがとう」
「また連絡しますね!」
「うん」
ガチャッ
ブルルルーッ!
「スゥーーー……ふうぅ」
カチャッ
キィ~
「悠斗ぉ~…」
「母さん」
パタン
「どうしたらいい?」
「僕が話してくるから」
「あんなさくちゃん、初めてで…どうしよう…」
「大丈夫だから」
「母さんはリビングで待ってて」
「…うん」
とん とん とん
「桜ぁ、のど乾いただろ」
!
「メロンソーダ、買ってきたよ」
・・・
「あと桜の好きなチョコとグミも買ってきた」
「マシュマロも買おうと思ったんだけど、
さすがにコンビニにはなくってさ」
・・・
「無理に入ったりはしないから」
「ドア越しだけど」
「ずっと側にいるからさ」
ガサゴソ…
「チョコ食べたくなったら
カチャッ
がばっ!
「…うっ…ぐすっ」
なでなで(よしよし)
なでなで(よしよし)
「…ぐすっ…う、う…」
なでなで(よしよし)
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