エピソード39
「お待たせしました、お名前のほうをお伺い…」
「…って」
「智子ぉ~久しぶりぃ!!」
「ふふ^^ 」
「なつき、久しぶり~ 」
「旦那に受付頼まれちゃってさぁ」
「ご苦労様です」
「3-2、もう結構来てるよ」
「本当に!」
「受付交代したら私も合流するね!」
「はーい!」
がやがや
がやがや
「あ!智子だ!」
「ホントだ」
がやがや
「智子ぉ~~!」
「!!」
「未希ぃ~~!」
がやがや
「久しぶりぃ~」
「だね!」
「どんぐらいぶり?」
「なつきの結婚式以来じゃないかなぁ」
「だから…4年くらい?」
「そっかぁ、あれからもう4年経ってるんだぁ」
「なつきには会えたでしょ?」
「うん、草野くんに受付頼まれたってぼやいてた 笑」
「なつきも変わったけどもっと変わったのが…」
がやがや
「じゃーーん!!」
「うわ!晴美だ!!」
「智子ぉ、久しぶりぃ」
「うわ!お腹大っきい!!」
「何ヶ月?」
「もうすぐ6ヶ月」
がやがや
「晴美がお母さんかぁ…」
「信じられない 笑」
「だよねぇ 爆笑」
「私なんか会った瞬間、
「育てられるの!?」って言っちゃったし 笑」
「昔の…『男らしいイメージ』が強いもん 笑」
がやがや
「それこそ卒業してぶりだから…」
「もう10年近く経ってるからね」
がやがや
「10年あれば、あの晴美でも『素敵なLady』になれるんだねぇ」
「さすが帰国子女! 笑」「さすが帰国子女! 笑」
がやがや
「未希から聞いたよぉ?」
「小学校の先生やってるんだって?智子らしいね」
「そう?」
がやがや
「面倒見よかったし後輩からも慕われてたし」
「智子が1番変わってないよね 笑」
「だね 笑」
「そっかなぁ」
がやがや
「この自覚の無さも全然変わってないんだよね 笑」
「小学校の先生なのにね 笑」
「なにそれ 笑」
がやがや
「自分のCharmingな容姿に自覚なしだとね」
「泣いた男の数も知らないって感じか 笑」
「ん?」
がやがや
「高校んとき結構モテてたんだよ、智子って」
「そんなことなかったよぉ」
「あんとき智子は、『カズ先輩一筋』だったから」
「みんな諦めてただぁけ」
「「ミラクルーー!」ってやつね 笑」
「ミラクルーー!!」
失笑
爆笑
「ちょっとぉ~!恥」
笑
笑笑
笑笑
「うちの旦那の初恋のひとなんだよぉ、智子は」
「あ、なつき おつかれ~」
「嘘だぁ 笑」
がやがや
「え!?草野くんのでも気づかなかったんだ」
「草野くん、可哀想すぎるぅ 笑」
「罪な女だねぇ~ 笑」
「笑 でもそのおかげで私は結婚できたんだから」
「感謝してまーす^^」
「笑」×3
がやがや
「なに?今日は私が『生贄』? 笑」
「なんか智子の『ミラクル』、学校で伝説になってるみたいよ 笑」
「うっそ 笑」
「そなんだ 笑」
「えー!『生贄確定』!?」
がやがや
「部活で一緒だったコが教育実習で学校行ってね」
「生徒に聞かれたんだって、「バレンタインの伝説って知ってますかぁ?」って」
「「知ってるも何も、私の学年だよ」って答えたら、
途端に女子が「ご利益ご利益~」って殺到して 笑」
「人気者になれたんだってさ、本人じゃないのに 笑」
「高校生ってPureだねぇ 笑」
「私まだ独身だから本人から直でもらっとこ」
がやがや
「ご利益ご利益~」
「お寺のお香的な!? 笑」
「触らず浴びるほうをチョイスするなんて」
「ユーモアのセンスは相変わらずさすがねぇ」
「晴美に、母性たっぷりで分析されると逆に恥ずい 笑」
「笑」×4
がやがや
「んでぶっちゃけ聞くけど…なんでカズ先輩と別れたの?」
「いきなり直球、いったねぇ」
「聞きたい聞きたい」
がやがや
「…カズ先輩、『チャラ男』だったの 苦笑」
「入学早々女のひとが来て、「カズ君の彼女は私よ~」って釘刺されて」
「それで恋の熱もすーぐ冷めちゃった 笑」
「恋に恋してたってだけね」
がやがや
「『うら若き青春の恋の思い出』ってやつね 笑」
「智子もPureだったんだねぇ 笑」
「はい!私の生贄タイムはおしまい! 笑」
「この身を捧げた代わりに、みんなに聞きたいことがあるんだけど」
「ん?なに?」
「私は同じクラスになったことないんだけど…」
「『あおのかなた』くんって知ってる?」
がやがや
「しらなーい」×3
「そっかぁ」
「なに智子、カズ先輩一筋じゃなかったの?」
「そういうんじゃなくってね…」
「何度か話したひといたなぁって、ふと思い出したの」
がやがや
「『3-2以外』ってことでしょ?」
「マイク使ってみんなに聞けば?」
「えー」
「それだとなんか、『初恋探し』みたいに思われちゃわない?」
「なに?智子の初恋のひとなの?」
「だからそういうんじゃなくって 笑」
「んじゃ『卒アル』で何組か調べてみれば?」
「知ってる顔がそのクラスにいたら、その人から聞けばいいし」
「そっか、『卒アル』か!」
「向こうに2冊置いてあるよ、私と旦那のだけど 笑」
がやがや
「ありがとう、ちょっと見てくるね!」
「はーい」×3
「じゃぁ私たちは会費分食べるとしますか」
「あれ?晴美、さっき食べてなかった?」
「あれはお腹の子供のぶん こっからが私のぶん」
「なるほど 笑」
がやがや
「あったあった…」
がやがや
じーーっ
がやがや
「…って」
「みんなわかーい!」
「晴美、超カッコいい」
がやがや
「…ちがうちがうちがう、、」
「懐かしむために見に来たんじゃなくって」
あおのかなた
あおのかなた
あおのかなた
あおのかなた
がやがや
じーーっ
「あれ?おかしいな…」
がやがや
あおのかなた
あおのかなた
あおのかなた
あおのかなた
がやがや
じーーっ
がやがや
「・・・」
「いない…」
「かなたくんが」
「いない…」
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