エピソード44
「すみません、会社まで使わせていただいて」
「それに、飾り付けの準備までしてくださって…」
「いいのよぉ、ゴールデンウィークでお休みだし」
「それにこういうの昔っから結構好きなのよ、私!」
「実はこういうお誕生日会をやるのって、初めてなんです」
「あら、そうだったの!」
「なので、文江さんにはすごく感謝をしてるんです」
「本当にありがとうございます」
「いいのよ!」
「ほらさなちゃん、文江さんにお礼は?」
かきかき…
「ありがとー」
「もぅ、さなちゃんったら…」
「いいのいいの!ウチの娘も招待してくれたし」
「ウチの子、人と接するのがちょっと…不器用でね…」
「だからこうして連れ出してくれるの、感謝してるんだから!」
「ありがとうね、さなちゃん!」
こちらは~廃品回収車で~す。
かきかき…
「こちらこそー」
ご家庭内でぇご不要になりましたぁ
テレビぃ、エアコぉン、洗濯機ぃなんでも回収しま~す。
「もぅ 笑」「はは 笑」
壊れていても構いませ~ん。
「でも明日誰が来るんでしょう…」
「てっきり、さなちゃんの学校のお友達が来るのかと思ってたので」
「ウチの子から聞いた時私もびっくりしたわ」
「学校の先生がいらっしゃることは、
さなちゃんから聞き出せたんですけど」
「あとは教えてくれなくって…」
「あら、先生もいらっしゃるの!」
「じゃぁお酒も用意しちゃおうかしら!」
「料理は出来合いでいいわよね、ここお台所ないし」
「あ!私用意します!」
「じゃぁ二人で別々に用意しましょ!」
「その方が『パーティー!』って感じが出ると思うわ!」
こちらは~廃品回収車で~す…
「何から何まですみません…」
「いいのいいの!お酒も私が飲みたいだけだし 笑」
「笑 ありがとうございます^^」
ご家庭内でぇご不要になりましたぁ
テレビぃ、エアコぉン、洗濯機ぃなんでも回収しま~す。
「日時と場所書いてあげたの、4枚くらいなので」
「娘さんと学校の先生と…あと2人なんですけどね」
「きっとさなちゃんの生活範囲内で呼んでるだろうから」
「びっくりするような人は来ないわよ!」
壊れていても構いませ~ん。
「そうですよね!」
「だいたいこれくらいで大丈夫かなぁ…」
「じゃあ、ちゃちゃっと飾り付けちゃいましょっか!」
「はい!」
「さなちゃんは明日の主役だから」
「もうちょっと待っててね!」
かきかき…
「きょうしゅくでーす」
「ぷっ 失笑」「ぷっ 失笑」
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