エピソード53



そしてプーアのたんじょうびかいがはじまりました


プーアのともだちのひとりが
プーアのいえからおおきなおなべをもってきました
そのともだちの、プーアへのプレゼントは
てづくりのスープでした
プーアのつくったきのうつわに
スープがそそがれていきます


そしてパンやさんは
くるみやひまわりのタネのはいったパンや
オレンジやブルーベリーのはいったパンなど
たくさんのパンをよういしました


プーアはふたりにおれいをいい
「いただきます!」とおおきなこえでいいました
みんなもパンやさんもおおきなこえで
「いただきます!」といいました


まわりにいるどうぶつもそれをあいずに
きのみやくだものをたべはじめました
そしてクマやオオカミも
まわりのどうぶつとおなじように
きのみやくだものをたべていました


パンやさんのよういしたパンはだいこうひょう
みんなえがおでおいしいおいしいといって
たべてくれました


そしてパンやさんはプーアのともだちがつくった
スープをひとくちのんでまたおどろきました
そのスープはパンやさんがいままでのんだスープの
どれよりもいちばんおいしかったからです
パンやさんもみんなとおなじようにえがおになって
おいしいおいしいといっておかわりまでしました


プーアのほかのともだちたちも
よういしたプレゼントをプーアにわたしました


きぼりのちょうこくや
プーアのいえのふうけいをえがいたえは
どれもすばらしいもので
またまたパンやさんはおどろきました


そしてもっとおどろいたのは
プーアのためにつくったうたでした
それはそれはとてもうつくしいうたごえで
それをきいたパンやさんはなみだがでるくらいに
かんどうしました


プーアはみんなにありがとうをいい おれいに
まほうつかいのおじいさんがおしえてくれた
うたをうたいはじめました


するとまわりのどうぶつたちもいっしょに
うたいはじめ、あつまったともだちは
えがおでおどりはじめました
もちろんパンやさんもえがおでおどっていました


こんなにもたのしいきもちになったのは
はじめてだったパンやさんは
「そのうたはプーアがつくったのかい?」
とたずねました
そしてプーアはまちのとおりで
まほうつかいのおじいさんにであったこと
まほうをおしえてもらったことを
みんなにいいました



theSUNreason.

文字を楽しむ 『文楽(ぶんがく)』 日常をそのまま切り取る 『フォトグラファー』 日向理のホームページへようこそ。