Episode.4



ピィ~~~~~♪







~~… プヒッ♪


「すうぅぅーーはぁ…」



「なんとか40秒いったあ…」


「おー、頑張った頑張った^^」

「んじゃ約束通り『ネック』に昇格ね♪」


「やた!」



ガサゴソ…



「…もしかしてそれが」


「そ、『ネック』^^」


「えー!伸びただけ!?」

「しかもちょっと曲がってるし…」

ヌリヌリ…

「なにつけてんの?」


「ん?『コルクグロス』」

「これわたしんだから、自分のは買うんだよ♪」

「えー!自分で買うの!?」

「あ、あと希が使ってる『リード』も、

これからは自分で買ってね♪」

「Σ(`Д´ )マヂデスカ!?」


「うん、『まじ』だよ^^」

「マッピかして」


「はい」



「ちなみに…リードっていくらくらい?」


「うーん、3,000円くらい?」

「たかっ!Σ( ̄。 ̄ノ)ノ」


「5枚入りで」

「すくなっ!Σ(´∀`;)」


キュッキュッ…

「あと当たり外れもあるからね」

「2枚いいのがあったらラッキーかな♪」


「なにその確率~」

「残りの3枚はどうすんの?」


「自分で削って使うよ♪」

「まさかの内職!?」

「もう職人じゃん…」


「はい^^」


「ん」



「1分はまだ無理っぽそうだから…」


「…(ヾノ・∀・`)ムリムリ」


「45秒いったら、

ご褒美に楽器吹かせたげる♪」

「ホント!」



「うん^^」


「よし!やったろーじゃないの!」



「はあぁあぁぁ…」


「腹式、腹式!」

「あ、そか」


「スウゥゥーー…」



プッ、

プゥ~~~~~♪





~~~♪




~~♪





~~…プッ




…ププッ。。プ・・・

「あはは 笑」

「すうぅうぅー…」


「ふうぅうー…」



「はぁ…はぁ…」


「いったでしょ!」



「最後ちょーっと怪しかったけど…」

「でもクリアー!♪」

「やった!」



「それ貸して」

「はい」


「んでこれ首にかけて」

「ん?」


「これはなにもん?」

「『ストラップ』」

「それで楽器を支えるの」

「そんな重いもんなの!?」

ガタ…



カチャッ カチャッ…

「うわぁやっぱカッコいいね、フル装備は」


           「ふふ^^」




「そしたら楽器のここに」

「ストラップの先っちょをひっかけて」


「これ?」


「うん」


「ここ?」


「うん、そこ」



カチャ

「おんもっ!」


ごんっ!!


「いっった~い!」

「おでこぶつけた~!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」


「あはは 笑」

「ストラップ短すぎぃ~」


「自分の口にマッピが来るよう調整してみ」



「…こんくらい、かな」



「うん、そんくらい」



「んで右の親指はここで、楽器支えて」


「んでこことここと…ここ」




「んで左の親指はこの、黒いとこで」


「あとはこことここと…ここ」



「そそ」




「んで右の小指でこのキーね」


「え!?小指が1番重労働!?」



「んで全部押さえて吹くと、低いドの音が出るよ♪」




「ふうぅ~」




「スウゥゥーー…」






ホーーー





「音出ぇなぁいぃ~!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」


「あはは 爆笑」
「やっぱ出なかったかぁ~」


「低いドは出にくいもん♪」


「Sの沙織は出さなくていいよぉ!」



「じゃあ」

「左の中指以外離して吹いてみ」


「こう?」


「うん、そう」




「スウゥゥーー…」




…ドーーー♪



「出た!!」

「やったね!希!」

「うん!」



「…てか

最初からこっちでよかったじゃん!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」


「もー首痛ーい!」
「クチんなかも痛ーい!」


「あはは 笑」



「疲れたぁ‥」


「ちと休むぅ」



「…ふぅ」

「ノンの吹いてる、ちっこいのがよかったぁ」


「アルトはもう人足りてるからねぇ」

「それか『バリサク』にするぅ?」


「『バリサク』って?」


「テナーよりデッカいやつ♪」


「ぜーーーったいやだ!!」

「あはは 笑」


「のどかわいたでしょ、飲みもん買ってくるよ」

「沙織のおごりぃ?…」


           「もち!」

「やた!」



「なにがいい?」

「シュワぁあってするやつ!」



               「りょーかい^^」


ガラガラガラァ…



「あのさ」


「ん?」


「ひとつ聞いていい?」

「なに?」


「3組に来た転校生の名前ってさ

「ああ~」


「えっとね、、、『もりた かける』、かな」


「1組にももうファンが現れ出したかぁ 笑」


「ふふ、1組の女子

目が♡になってるコ多いよ 笑」


「『てーさつ』頼まれちゃった^^」


「沙織の情報収集力半端ないからねぇ」


「ありがと^^」

「じゃ買ってくるね♪」

「いてらー」

ガラガラガラァ…



「ゔー、まだ首が痛い…(;・∀・)」



theSUNreason.

文字を楽しむ 『文楽(ぶんがく)』 日常をそのまま切り取る 『フォトグラファー』 日向理のホームページへようこそ。