Episode.3


「ぬあぁー!」

「第1クウォーターで何週かかんだ!?」


バサッ!


「お!」

「俺にも読ましてよ!」

「あ゛あ゛」

ヒョイッ


バサッ!

「あっぶね!」

「投げんなやぁ」

「うっせ」


パラパラパラ…

「湘東が錦のスリーで追いついて終わりぃ」

「読む前に言うなやぁ!」

「へへ 笑」



ガラガラガラァ…

「ふうぅぅぎりセーフ…」

「ぎりセーフじゃないぞ、緑川ぁ」



ガラガラガラァ…

「ほら、早く席につけ」


             「はーい」

                    

「川上ぃ、はよマンガしまえ」

「没収すんぞぉ」

「うーい」


「ッチッったくぅ」


「まともに返事できるやつはいないのかぁ」



「えー、まず転校生を紹介する」


ざわざわ…


「わざわざドアを閉めたのは…」
「『転校生らしく登場させる』、俺なりの演出だ 笑」


爆笑


「なんで来たかとかは、それぞれ休み時間に聞くよう」

「んなんいちいち自分で説明するのも、お前らだって恥ずかしいだろう」


「少なくとも俺は無理だ」



「んじゃ入ってきていいぞぉ」


ガラガラガラァ…

                         「いやっカッコいい♡」


ガラガラガラァ…



「えー、森田翔っていいます」

「よろしく^^」


「爽やかだなぁ、森田は」



「そうですか? 笑」


「後ろの席が空いてるが…」

「ヤロー同士隣ってのもなぁ」


「片岡の隣も空いてるから」

「森田、お前好きなほう選べ」

「え!?」


「いいからいいから」

「時間もったいねえからはよ座れ」

             「あ…はい」


「さぁて森田は川上を選ぶのか」

「それとも片岡を選ぶのか…」



                 「・・・」


おおぉお~!!

「やっぱり片岡だよなぁ」

「俺でもそうする」


爆笑


「…恥」

「はいじゃあ連絡事項に移るぞぉ」


「今日放課後、海岸清掃に行くからな」

「…片岡さん、よろしく^^」

えぇえー

「よ、よろしく」

「「えぇ」言うなぁ」


「持ち回りなんだからしゃあねぇだろ」

「あとサボったやつ罰金な」

えぇえー!

「だから「えぇ」言うなって」


「後の細かい連絡事項はこれに書いてあっから」

「ここ置いとくから、授業始まる前に各自目を通しておくよう」


「はい、ホームルーム終わりぃ!」



ガラガラガラァ…

     「杉っちょ、相変わらず超マイペース 笑」



「ねぇねぇ、もりたくんって

前はどこにいたの?」

「1時間目ってなんだっけ」

「日本史」

「横浜」

キーンコーンカーンコーン…

「横浜!いいなぁ~」

ガタガタッ


ガラガラガラァ…


「はーい、授業始めまーす」



バサ

「これ後ろに回してねー」



バサ



バサ



げっ!

「見てわかると思うけど、小テストやりまーす」

「え…」

「事前に予告したら、本当の実力がわからないでしょ^^」



「先生、頑張って作ってきたから、みんなも頑張ってね^^」

         「そして小悪魔さっちゃん健在…」


「ん?緑川さん何か言った?」

       「いえ!何も!」

「あは 笑」



「じゃあ、


よーい…」

「スタート!^^」


どよーん…



「うふ^^」



theSUNreason.

文字を楽しむ 『文楽(ぶんがく)』 日常をそのまま切り取る 『フォトグラファー』 日向理のホームページへようこそ。