Episode.4



「…てかなんだ」

「文化祭2日目って感じだな…」



「なんか昨日より増えてね?」


「一般ピーポーもいんだろ、多分…」  


    


                       「陽介!」

                          「水着のお姉さん、増えてんぞ!」

                      「ハニートラップを強化してきたか…」

  


                  「わっ!?」

                    「コスプレのお姉さん、今日は違う衣装だ…」


                         「よだれ出てんぞ 笑」

              「あ゛?」


                      「「あ゛?」じゃねーよ」

                     「…エロい顔になってんぞ」

        Σ( ̄。 ̄ノ)ノ


         「あぶねぇあぶねぇ (;・∀・)」




「アカペラ、今日もやってんだ」

「行かねぇよ!」



「!」

「じゃよろしく~^^」


           タタタタッ!…



「ちょっ!?」
「陽介、どこ行くんだよ!」






「ちょっ待て




…って」





「このひと、キミのお友達?」



「あ、はい…」



「このひと、いきなり来て、

アタシの腕つかんで離さないんだけど…」


「どうすんのが正解だと思う?」


「え!?」
「それ俺が判断するんすか!?」



「叫んで誰か呼んだ方がいいのかなぁ〜」

「あ!いや、

それはしなくても大丈夫か、なと…」



「ちょっとフツーのやつと違うっていうか、変なやつっていうか…」


「あ」


「変な意味の『変なやつ』じゃないっすよ?」



「…って ん?」


「『変な意味の変なやつじゃない』ってなんだ!?」



「…! そうそう!」
「『いい変態』なんです、そいつ!」


「このひと、変態なの?」



「いや!(;・∀・)」


「あのぉ、、


ほめ言葉としての


『変態』って意味で…」



「えっとぉ…



ほめ言葉としてはまだ


浸透はしてないかもしんないっすけど…」



「ぷっ 失笑」

「キミ面白いね^^」



「キミ名前は?」


「あ!『武田拓也』っす!」


「たくやくんね」


「…んでこのひとは?」


「『岡崎陽介』っす!」


「よーすけくんね」



「んでこの『いい変態』のよーすけくんは、

どしたら手ぇ離してくれると思う?」


「よーすけくん、ひっとことも喋んないんだけど」


「あ」


「ジョン!ハウス!」




すたすたすた…

「!?」




ぴたっ


「すごっ!」




「たくやくん


…飼い主なの?」


「いや、こいつ」

「犬並みに純粋っていうか…」



「えっと…」


「あ」


「アタシ『小鳥遊仁美』」


「あっ…たかなしさん、陽介のどストライクなタイプなんで」

「無我夢中で追いかけちゃったっていうか…」



「じゃあアタシは『ボール』みたいなもんかぁ…」


「ウケる 笑」



「安心して」

「アタシ、『いい変態』には慣れてるから^^」



「っていうか、アタシの事見て『ズキューン!』ってなって、

腕握って離さないなんて…」


「ちょっとキュンってなっちゃったじゃん♪」



「んでおたくんちの『よーすけくん』は、

どやったら元に戻るの?」


「あ!」



「よーしよしよしよし」

なでなで


「ほめるんだ 笑」


「ぬあ!?」



きょろきょろ



「・・・」




「…やっべ」



「…俺まさか『ジョン化』した?」


「…ああ、超久々に」




「聞こえてるって」


「ホンットすんません!」


「…えっと」



「『たかなし』さん」


「なんで拓也が知ってんだぇ!( *`ω´)」

「聞いたんだぇ!( *`ω´)」



「ぷっ 失笑」

「2人ともおもろーい 笑」


「なに?」


「よーすけくんって『ジョン』の記憶はないの?」



「…はい、残念ながら」


「んでアタシ、よーすけくんの『どストライク』なの?」



「…はい、めっちゃタイプです」


「ふふ^^」

「アタシ、初めて会った人に告白されたの、初めてかも♪」


「あ」


「厳密に言えばまだそこまでには達してはいないのですが…」

「え?」


「あ、すいません…」



「…えっと」


「たかなしさんの外見は100%タイプなんで、

『ジョン化』しちゃったんですが」


「内面はまだ全然知らないので…」

「あ、そっか」


「でもお話した第一印象はいい感じなので、

今後告る可能性も無きにしも非ずな感じで…」



「やっぱ変態だね、よーすけくん♪」

「へ、変態!?」


「あ、『いい意味で』だよ♪」

「ε-(´∀`*)ホッ」



「よーすけくんは部活とかサークルは

「入ります」


「まだなんも説明して

「入ります」


「笑 ( `д´)b オッケー!」



「んで飼い主のたくやくんは?」


「あ、俺っすか!」

「俺はえっと…」


(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)


目ぇ潤ませてこっちを見るなって!



「俺は…取りあえず、見学ってことで…」

「( `д´)b オッケー!」


               「じゃあ、部室案内するからついてきて♪」

「あ、はい!」

「ちょっ、陽介!」


「あ゛?」

「「あ゛?」じゃねーよ!」


「思いっきり『親睦目的』じゃねーかよ!」

「しゃーねーだろ!ジョン化しちまったんだから!」


「ほら、いくよー」


「あ、はい!」×2


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