Episode.8



「今までにないRPG!?」

      「B組、声デカい 笑」


「RPGってジャンルが決まってる時点で、

今までにないってのは無理なんじゃ

「治氏、ひねくれ過ぎ 笑」

「そか 笑」



「スフィアとしては、後追いでゲーム作る現状を、

打破したいんだってさ」


              「双葉さん、

             結構深いとこまで関わってるんっすね」




しーん…




       「ああ!!」

 

   「よーすけくん、最近凡ミス多い 笑」


「たかなっしーとフツーに話せるように、

やっとなれたのにな 笑」


チャリン♪

    

    「その呼び方、なんかやだ 笑」

「えー、可愛いと思ったのに 笑」

 

               「ふと思ったんだ…」


「出た、独り言逃げ 笑」

「よーすけぇ、さびしいよぉ」

                「逆算すりゃいいのかって」

「治氏ガン無視 笑」


         「『逆算』って?」


                「あの…」


            じーっ



         ボッ!! 赤面 照


          「あは 笑」


「全然慣れてないじゃん、陽介氏 笑」


                 「だって仁美さん、

                 狙って可愛い顔すんだもん 照」

「はいはい」

「イチャつかないイチャつかない 笑」


「んで、『逆算』とは」


                「RPGっていう既存ジャンルに、既に浸透してるカタチから」


              「『なんかちげー』ってのをどんどん変換すれば、

               新しいもんになるんじゃないかって…」



「治氏ぃ」

「ん?」


「やっぱホンモノだね、陽介氏は」

「『ほんもの』?」


「今陽介氏が言ったこと」

「『ほぼまんま』私が、治氏に最初に言われた事なんだよねぇ」


「へぇ」


「説明する手間が省けた 笑」


    「ね!B組ぃ、言った通りでしょ?」

   「一般ピーポーは置いてかれるって 笑」


「でも一般ピーポーあっての、『変態』っすから!」



しーん…



「ああ!やってもうた 笑」


                 「『たたかう』っての自体変える、とか」

チャリン♪

「おお、結構思い切ったねぇ」


「でもゲームそれ自体の根幹が、

競ったり戦ったりだからね」


                 「根幹自体変えられたら、どんなものでも

                  全く新しいものになる、かと」



「RPGの武器屋って、

主人公の他に需要あんのかな 笑」

「おお!B組、そういうのそういうの!」


「B組、すごいじゃん!!」


「いや、取りあえず振ってみたら

当たったって感じ 笑」


「でもなんとなく球が見えてんだから

振ってみたんだし」


「すごいよ、B組!」


「おお!俺すげー 笑」


     「ね!言ったでしょ?」

  「知らず知らずに引き込まれるって 笑」


「これか!!」


「『逆算』ってのは比較的、

他の人の思考と干渉しやすかったりするから」

「来週までそれぞれ宿題ね^^」


                  「あ、はい」


「でも既にもう、新しいなんかが出てきそうな感じで…

超ワクワクする^^」



      「いいなぁ、アイデア妊娠」

      「に、妊娠!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ」

 


     「よーすけくん、反応し過ぎ 笑」


                  「あ」




         ボッ!! 赤面 照


「いま自分で地雷踏みに行ったね 笑」


「治氏は人のこと言えないでしょ」

「そか 笑」



「じゃあ今日は終わりっすか?」


      「B組、なんかあんの?」


「いや、結構前から、

おしっこ我慢してて…」

「行ってこーい!」×4


「うーっす!」


ガラガラガラァ…



タタタタタ…



「速攻走ってドア開けっぱって…」



        「相当ギリなんだね」


「間に合わなかったらどうすんだろ」



                  「替えのパンツ買ってきましょっか? 笑」




しーん…




              「ああ!!」





チャリン♪




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