Episode.17




「あ!きた」




「ぬお!?(;・∀・)」



「14時待ち合わせ…だったよね?」


「うん、そうだよ^^」



「「今日は早めに着くぞ!」って

意気込んできたのに…

遅刻してきた感を感じるのは何故でしょう 笑」


「それは前回遅刻したからでしょ? 笑」


「…仰る通りでございます」



「…陽介さんって、

仁美さんの子分かなんか?」


「こ、子分!?」



「んー」



「今から行くとこではアタシ、保護者になってるから」


「…たぶん子供? 笑」

「こ、子供!?」



「ふふ 笑」

「まだ10分前だから大丈夫だよ♪」


「希ちゃんと先に待ち合わせてランチしてたから」



「はじめまして、緑川希です^^」


「お、岡崎陽介です」



「陽介さんって…」


「ん?」



「意図して『ジョン』になれるんですか?」

「え!?」



「希ちゃん、

その話はナイショって言ったじゃん 笑」


「本人だしいいかなぁって」


「でもそれはナイショのままだけど、


アタシが希ちゃんに話した事、

本人にバレちゃったじゃん 笑」


「あ、そっか」




「…残念ながら」


「ん?」



「残念ながらなれないのです!」


「でもジョンになったらチョー強くなるとか、

そういうメリットは全然ないので…」


「まぁなれなくても全然平気なのですが…」


「あは、なんか意外な反応 笑」


「ん?」


「よーすけにとっては、

恥ずかしいヒミツなのかと思ってたから」



「んー」


「滅多にならないし、

なっても「キモッ!」って言われるだけで」


「興味を持ってくれるってのも初なんで

…嬉しい気持ちのほうが強い、かな」


「ふーん」




「あ!そうだ」

「希ちゃん、絶対音感の持ち主なんだよ!」


「そうなんだ」


「なんか反応うす~」


「俺も絶対音感あるから」

「そなんだ!?」



「あ!」

「でも俺のは、

感覚的な絶対音感だから」

「そうなんですか!?」


「私も感覚的なもので、高校ん時

『ほぼ』ってあだ名をつけられそうになりました 笑」


「『ほぼ』笑」



「俺のは『ほぼ』ってより、

『だいたい』って感じ 笑」

「『だいたい』笑」



「じゃ陽介さんは、どうやって認識してるんですか?」

「私は色なんですけど」

「いろ!?」


「それはすげーなぁ」



「俺は雰囲気 笑」

「雰囲気 爆笑」




「あ、そろそろ移動しないと!」



        「はーい、皆さんこちらでーす♪」



「なんか仁美さん、ガイドさんみたい 笑」



   「だって約1名、迷子になりやすいんだもん♪」

                「迷子 笑」


        「じゃ本当に仁美さん、保護者なんですね 笑」 


 

「あのぉお二人ともどちらへ…(;・∀・)」


   「ん?バス停」

                     「あ!」

   


                「『バス』かあぁ…」


 「ほらね♪」


         「陽介さん可愛い 笑」



「歳下に可愛い言われてるよ! 笑」



「バスがあったかぁあ…」


「あは 笑」


      「ふふ 笑」


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