эпизо́д.14-3




「でも『ありがとう』って言葉だけじゃ、ちとムズイので」

「『出逢ってくれて』って言葉を前につけましょう」


「出逢って」ってアレね、『あう』が逢瀬の逢のほう」



「メロディーは…


であ~ってくれて~♪


にして、

コードは小洒落た感じだから…


であ~ってくれて~♪
♩~♩~♩~♩~


にしよっかな」



「じゃあまたさっきみたいに、

メロディーノート抜いた和音を弾くので、

自分なりのラインを見つけてみてください」


「愛ちゃんはそのままメロディーで、

ハモりの意識は残しつつ」

今度はメロディーの意識を上げ気味で」

「あ、はい!」


♩~♩~♩~♩~


♩~♩~♩~♩~
♪( ´▽`)
♩~♩~♩~♩~


「1回やったから、みんな飲み込みが早い^^」


「じゃあ、また皆さんだけでぇ~」

「さん、はい!」


♩~♩~♩~♩~


「お!今度は足りない音がない!
和音が増えてるのに…ミラクルだ!」




「さて皆さん、『ありがとう』の部分はまだ覚えてますでしょうか」


ゔっ(; ・`д・´)



「はは 笑」


♩~♩~♩~


「これね」


♩~♩~♩~


「そうそう、それそれ」


「みんな!脳トレだと思って頑張るのよ! ・:*+.\(( °ω° ))/.:+」


爆笑



「でさっきのを前につけて」



♩~♩~♩~♩~


♩~♩~♩~



「うんうん、みんな脳が活性化されてきた 笑」


「じゃあここに、愛ちゃんに入ってもらって」


「…『出逢ってくれて』って

どんなメロディーでしたっけ」


であ~ってくれて~♪

であ~ってくれて~♪

「そうそう、それそれ」



「ではいきましょう~」

「いち、にぃ、さん…」


であ~ってくれて~♪

♩~♩~♩~♩~


あ~りがぁと~~ぅ♪

♩~♩~♩~



「なかなかよいよい」


「でもこれじゃちょっとつまんないんで…」

「ちょっとだけアレンジします」


げっ!

( ; ゚д)ザワ(;゚д゚;)ザワ(д゚; )



「安心してください、

皆さんが頭ん中でキープしてるラインを、

変えたりはしないので 笑」


ε-(´∀`*)ホッ



「皆さんには今のやつを、2回!繰り返していただきます」

「それで1回目の『ありがとう』の部分を休んでいただいて」


であ~ってくれて~♪
♩~♩~♩~♩~


あ~りがぁと~~ぅ♪


♩~♩~♩~♩~


♩~♩~♩~


「ってな感じで」



「でさっきの、川口くんがウルッとなる話」

「笑」



「愛ちゃんは、さっきの話の中の、残される側になりきって、

相手に『出逢ってくれてありがとう』と伝えてみてください」


「…はい、わかりました」



「ではいきましょう~」

「いち、にぃ、さん…」


であ~ってくれて~♪

♩~♩~♩~♩~


あ~りがぁと~…ぅ♪


♩~♩~♩~♩~


♩~♩~♩~

うるっ



「愛ちゃんすごいね!女優さんかと思った!」


(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン


「ほらまた川口くん!ウルってしてるし!」

「だから弱いんですってぇ~」




「で今、愛ちゃんが表現してくれた感情に」

「シンクロして皆さんに歌っていただこうと思います」


「お話の内容と愛ちゃんが示したベクトル、

大体どんなんだか分かったと思います」



「たまたま違うメロディーで、

たまたま『woo』って言葉ってなだけで」

「白玉にも、感情はいくらでも込められるものなので」


「愛ちゃんの感情表現に対して、ハモってみてください」


「んで美咲さん」

                   「はい」


「美咲さんは、2回目のメロディーラインを」

「トゥルル~で歌ってください」


「ちなみに美咲さんのラインは」

                 ♩~♩~♩~♩~

「おぉ」

                 ♩~♩~♩~


「さすが経験者、なかなかメロディアス!」


(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン



「でも美咲さんだけが歌ってる音はないので」

「2回目のメロディーを『トゥルル~』とかでお願いします」


                     「はい^^」


「んで主催者特権で…

僕が、愛ちゃんの相手役で参加します 笑」


おぉ~!


「愛ちゃんを、残す側になりきる!」



「あ!」


「ボイパみたいに心電図の音とか入れたり!



…それはちょっとやり過ぎか 笑」



「どこで出るかはお楽しみって事で 笑」



「ではいきましょう~」

「いち、にぃ、さん…」


であ~って~くれて~♪

♩~♩~♩~♩~


あ~りがぁと~…ぅ♪
あ~りがぁと~…ぅ♪


トゥル~ル~ルルル~♪

♩~♩~♩~♩~

「だんだんゆっくりにしてみましょう」

トゥル~ル~ル~

♩~♩~


ル~♪

♩~


おぉ~!

( ゚Д゚ノノ”☆パチパチパチパチ



「みんな、すごーい!」



「今回『出逢ってくれてありがとう』という言葉を

使いましたが」


「楽譜というのは、全ての情報が

表記されてないものだってのを、

皆さんに実際に体感をしてもらいました」



「あくまで楽譜は、その歌のガイドブックにすぎません」


「ガイドブックに載ってる写真の景色と、

実際に行って目の前に広がる景色とでは、

絶対的に情報量が異なるので」



「例えば、温度とか風の感触や匂いとか…」



「なのでこのワークショップは、歌の表現する、風景を見に行く

…バスツアーみたいなものですね 笑」




「「えー、毎度ご乗車いただきありがとうございます」


って


これじゃフツーのバスの運ちゃんか 笑」


爆笑


theSUNreason.

文字を楽しむ 『文楽(ぶんがく)』 日常をそのまま切り取る 『フォトグラファー』 日向理のホームページへようこそ。