эпизо́д.19




「先に言っとく」


「ん?」


いらっしゃいませ~^^

先ずお席の確保を願いしま~す


「あいつ、美人に弱いから」

「キョドってても気にしないで」


「うん、わかった 笑」


「フントぉ、こっちー!」



「あ…」




「既に挙動不審 笑」



「えっと…」


「よ、横山文人19歳!

あだ名はフントです!」
「朱鳥大学に通っていまする!」


「おんなじ大学だし 笑」

「ゔ…」



「えっとぉ…(; ・`д・´)」



「フント、お前キョドり過ぎ 笑」

「理美たちみたいに怒んないから^^」



「それにわたしが『上の下』ってのは、


もう高橋くんから聞いてるし」

「げっ!?まさ、お前

「高橋くんが言わなくても」


「ん?」


「美咲さんみたいな反応しないから、

そんくらいかなぁって分かるし 笑」


「ゔ…(; ・`д・´)」



「はは、ウケる 笑」


「ま、まさか既に貴方様のお耳に入っているとは

思いもしませんでしたぞな…」


「かしこまってんだかが既にナゾ 笑」



「横山くん、『ふみと』だから、あだ名が『フント』なんだね」

「へ、へぇ」


「仰る通りでございますみだ」



「この妙な言葉遣いは…

正常に動作するまで我慢してて 苦笑」


「うん、わかった 笑」



「ぼぼ、母音の!」


「ん?」



「ぼ、母音の『う・い・お』って流れが、

小学生児童にはどうやら難易度が高いらしく…」


「自然発生的に湧いて出てきた呼称なので、

どこが起源かは本人すら最早未知の領域でして…」


「あは 笑」



「でも可愛いかも、『フント』って^^」

「かか、か、可愛いですとぉ!?:(;゙゚’ω゚’):」



ボッ!! 赤面 照


「これかぁ!美咲さんのやつって!」

「高橋くん、なんかわたし、ランクアップしたっぽい 笑」


「いや、今の言われたら、誰でもランク上がるって 笑」

「そか 笑」



「あのぉ…それで」


「今宵の席は、どの様な了見で設けられたものなのでしょう…」


「まだぜんぜん明るいけどね 笑」

「あとここ、スタバだし」



「メンドーな役回りを、美波たちに押し付けられてきました^^」

「はて?」


「簡単に言うと、仲直りさせる仲介人に任命されちゃったのだ」

「ぷっ 失笑」


「松岡さん、ちょっとフントのが伝染ってきてる 笑」


「あ、ヤバい 笑」


「気をつけねば…


って」


「ホントだ 、どうしよ 苦笑」


「ってかフントくん、飲むもん買ってきなよ」

「あ、そうでござった」



       「行って参る!」



ご注文お伺いします^^

ゔっ!?


「高橋くんの事も

『まさくん』って呼んでいい?」


えっとぉ、この、

アイスティーの1番ちっこいやつを

「あぁ、いいよ」

「じゃあ俺も、『ゆずきちゃん』って呼ぶね」

かしこまりました^^

アイスティーのショートサイズですね^^


「うん」

そのほかのご注文はよろしいでしょうか


「たぶん後でロシア語が出てくるけど」

は、はい!

「あんま気にしないで 笑」

ありがとうございます^^

「ロシア語?」



「うん」


「まぁ、フントの知り合いになる際の、

『通過儀礼』だと思ってくれれば 笑」


「そんなんあるんだ 笑」


「うん、わかった」




アイスティー、ショートでお待ちのお客様、次お出しします


あ!有り難き幸せにございまする!


theSUNreason.

文字を楽しむ 『文楽(ぶんがく)』 日常をそのまま切り取る 『フォトグラファー』 日向理のホームページへようこそ。