эпизо́д.25-2




「ねー!ゆずきも知りたいでしょ?」



「ん?なにを?」


「まさくんが、ここ貸し切れる理由」


「あ!知りたいかもぉ」


「理美も知りたいよね!」



「興味は…ある、かな」


「よね!よね!」



「教えてもいいけど…」



「これ、フントも知らない事だから」


「もし大学で噂になったら確実に、

こんなかの誰かが言いふらしたってバレるから」



じーっ



「ってなんで私のこと見るのよー」


「はは 笑」


「高橋くんの中ではもう、

「要注意人物」にカテゴライズされてんだ 笑」


「今回のこじらせたのも、

美波だしね~ 笑」


「もー、それはごめん!って言ってるでしょー!」



「まぁもし言っちゃったら、



後悔するような出来事は用意しとくんで」




しーん…




「真顔で言ってるからマジのやつだ…」


「美波ぃ、言ったら東京湾に沈められるかもよ!」


「そ、そんな事できるわけないでしょー! 苦笑」



「んー」



「でもそれだと『後悔』できないでしょ」


え!?




「それならそれで別にいいけど」



「あ」


「マジのやつだ」




「で、でも、

誰にも言わなければいいだけでしょ?」

「私はへーき」


「そりゃ、理美は真面目だもん」


「1番危ないのは…」


じーっ


「い、言わないよー、絶対!」

「言ったら、自分からコンクリに浸かるから!」



「じゃあ『契約成立』って事で^^」


「あの笑顔が、逆に怖い 笑」




「んで…なんで貸し切れんの?」



「うちの親父、ヤクザの組長で」


えーー!?


「ってのは冗談で 笑」


ε-(´∀`*)ホッ



「『ゲーム』っつっても、俺がやってんのは

マネーゲームってやつで」



「『マネーゲーム』って…



株のこと?」



「そそ」


「あ!わかった!」

「株で儲かったから、
ここ貸し切れたってことか!」


「なるほどぉ~」



「んー」


「70点くらい、かな」


       「『正解』ではないんだ」



「『株で儲かって』までは正解」



「ん?」


「『貸し切れた』が不正解って…


どゆこと?」



「俺、この店のオーナーなんだよ」


は!?



「勿論、経営とかは他の人に任せてんだけどね」

「前のオーナーが手放すっていうから、俺が買ったの」



「買ったって…」



「『ルナ・クレシェンテ』を!?」



「そっ」


「「そっ」て…


超返事が軽い 笑」



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