эпизо́д.28-2




「私は2人目」



「フントくんみたいにね、

自己紹介みたいに言ってる女の子にたまたま会って」



「ちなみにその方はおいくつ…」




「んー…」


「9歳くらい、かな?たぶん」


「まさかの幼女!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ」




「…フントくん、


その言い方は…



ちょっとキモい 苦笑」

「ゔっ(; ・`д・´)」



「『木下結愛』ちゃんって言うんだけどね」


「ゆあちゃん…」


「うん」



「結愛ちゃんとね、約束したの」

「『見える人』に会ったら紹介するって」



「ちなみにぃ、ゆあちゃんが見えるのは…」


「『チャック』」

「まさかの日本語!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ」



「日本語はなかなかレアな気が…」


「人によって『見えるファスナー』が違うのかなぁ」


「はっ!?」



「まさか、俺ら…」



「『選ばれし勇者』、とか?」



「フントくん、ゲームのし過ぎ 笑」



「私もちっちゃい頃から見えてたけど、周りの誰も、『見えてなかった』から」

「『そういうもん』だと思ってガン無視してたんだけどね」


「でも初めて結愛ちゃんっていう、『見える人』に会って…」


「それでスタバでフントくんのロシア語でしょ?」



「…ちなみにぃ、ゆあちゃんに初めて会ったのは?」




「スタバのぉ…



1週間前くらい」

「やっぱ『選ばれし勇者』だって、俺ら!」



「じゃあフントくん、魔法使える?」

「いや…」



「武器とかで戦える?」

「…竹刀すら持ったことがない」




「勇者じゃないと『わ・た・し・は』思うけど」



「でも、なんかありそうな感じはする」





「でもよかったぁ~」


「え?」



「フントくん、や~っとタメ語で話してくれたぁ」



「あ」



「大変失礼を致しましたぁーー!!m(_ _)m」



「だからタメ語でいいって 笑」


「同い年なんだし」



「フントくんって、次の日曜空いてる?」

「…うん、空いてる」



「じゃあ結愛ちゃんと日曜に『ごたいめーん』ね♪」

「…うん、わかった」




「それと…」




「次敬語使ったら罰金ね」

「げっ!?Σ(`Д´ )マヂデスカ!?!?」


「はい、ばっきーん! 笑」

「ゔっ(; ・`д・´)」



「日曜までに貯金箱用意しとくね^^」

「ゔっ(; ・`д・´)」


コォ…



「フントくん、帰ろ!」


「う、うん…」




「あは 笑」


「ブタちゃんにしよっかなぁ♪」



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