эпизо́д.36



んー、意外にないなぁ



可愛いブタ…



ブブ…ブブ…



「あ」



返事がきた!



フントくんに連絡…



「あ」



「聞くの忘れてたや…」



「ん?なにが?」


「う、ううん、なんでもない (;・∀・)」



「あ!これは?」


「ん?」


「どれどれどれ!?」


「あーこれね」


「こないだ予告で見た」



「でもこれ、ホラーテイストでしょ」


「ぜーったい私無理なやつだ!」



「やっぱそうだよね~」



「ほかはほかはほかは?」



「んー」




「あと、は…」



「アニメとヒーローもの」



「あとはお子ちゃま向けかぁ」



「映画は無理かぁ~」


「2時間眠れると思ったのにぃ~」



「ゆずきは良さげなのあった?」



「あんまなかった。。」



「美波ぃ、寝る目的だったら、

もうアニメか特撮見に行けば?」



「え~ヤダぁ~」


「私、お子ちゃまって思われたくないもん」




「あ」


まさくんだ!



「わたし、まさくんに用事あったんだ」



ガタッ

「わたし行くね!」




「はーい」



「あ」

「ほかのもあった」


「なになになに!?」



「ドキュメンタリー」



「えー(。-∀-)」


「自腹きってまで講義受けたくなーい」



「でも講義なら熟睡できんじゃない?美波 笑」


「確かに 爆笑」



「なにさぁー(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」








「あれ?」

「まさくん、珍しくひとりだね」




「ん?」



「…ああ」



「珍しくレスポンスも遅いね 」


「…理美と、ケンカでもしたの?」



           「喧嘩なんてしてませーん」



「あ」



     「お待たせ」



「ん?」



「…ああ」




「やっぱり…遅い?」



「ね!」

「今日フントくんは?」



「ん?」




「フントぉ?」



「…病院」



「びょういん?」



「フント君。。


交通事故に遭ったんだって」


「こうつうじこ!?」


「え!?なに!?」


「フントくん大丈夫なの!?」



「ん?」



「…ああ」



「ん?」



「フントくん、なんか。。


反応に困る状態になってるみたいよ」



「『はんのうにこまるじょうたい』?」




「・・・」



「フツーさ、慌てた様子を想像するでしょ」


「『交通事故』って聞くと」



「う、うん」




「フントの緊急連絡先がさ、俺になってたみたいで」



「病院から連絡があって、速攻で駆けつけたんだけど」



「手術したりなんだりっていう怪我は全然してなくって」

「かすり傷程度で済んだんだよ」



ε-(´∀`*)ホッ



「そうなんだ」



「よかった」




「でも電源オフったみたいになってて」



「え?」



「…意識、戻る様子もないんだってさ」




「・・・」



「…じ、じゃぁアレ?」


「・・『植物人間』っての?」



「それがさ医者にも謎みたいで」



「ナゾ?」



「人工呼吸器をつけたりっていう、所謂昏睡状態じゃなくって」


「ただ意識だけがオフになってるだけだ…って言われた」



「だから安心も心配も、どっちも出来ない感じなんだよね」




「それで『反応に困る状態』なのか。。」




「・・・」




「あのさ…」



「病院ってどこの病院?」



「ん?」



「病院?」




「…本州医大」



「ありがと!」



「わたしも行ってくるね!」




「あ?」



「…ああ」



タタタタタ…



「…『世話焼きゆずきぃ』が覚醒した、か」




「ん?」



「ううん、なんでもない!」

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