эпизо́д.53-1




「わっ!ホントだ!」

「超美味しい~♪」


「でしょー!^^」


じろじろ


「ここのクレープ、

地元の女子中高生のマストアイテムなんです」


じろじろ


「でもなんだか…


「ん?」


注目を浴びてる感を感じるのは…」


じろじろ



「ああ」



「それは『天然美少女』の、

わたしがいるから 笑」



じーっ



「えっとぉ(;・∀・)」


「ちゃーんと聞こえてましたよ♪」

「はは…」



「ちっちゃい頃から、どこ行ってもコレだったんで」

「…もう慣れちゃいました 笑」



「かおりちゃんなら、

モデルさんとかタレントさんになれるんじゃない?」



「んー」



「ちっちゃい頃は、

お天気のお姉さんとかアナウンサーとか…

憧れはあったんですけどね」


「今はあんまり興味がないかなぁって感じで」


「どして?」



「テレビとかに出たら、

今よりもっと『注目の的』になっちゃうんですよね」


「そうかもね」



「そしたらこうやって」


「のんきにクレープも食べれなくなっちゃうし」


「確かに 苦笑」



「それに有名人って、割とキレイな人でも

整形しちゃうじゃないですかぁ」


「ま、まぁ」



「どうせなら『天然』でい続けたいなぁって思って^^」


「ゔっ(;・∀・)」


「うふ^^」




「で」




「お兄ちゃんのどこがツボったの?」

「ゴ、ゴホッ(。-∀-)」



「特にイケメンでもないし」

「くだらない事ばっか言ってるし」


「ゆずきさんモテそうだから、

もっとクオリティーの高い人が似合いそうなのに」


「クォリティ 爆笑」



「うーん…」



「理由は…


かおりちゃんのに近い、かな」


「わたしの?」



「フント君ってね、根が正直というか純粋というか」

「思った事は割と口に出しちゃうほうで」


「直接本人からは言われてないんだけど、フント君の、

わたしに対する評価は『上の下』だったし」


「何それ、超失礼」



「でもね、わたしは自分では「中の上くらいかなぁ」って思ってたほうだから、

それをフント君の友達から聞いた時思わず笑っちゃってさ 笑」


「ゆずきさん、

ちょー器が大きいんですけどぉ~」



『器が大きい』とはまた違う、かな」


「わたしもね、かおりちゃんほどではないんだけど、

大学で『ゆずきすと』を名乗る人たちがいたりもして 苦笑」


「でもそれ言われて納得するくらい、ゆずきさんチャーミングですよ」


「だから余計にナゾっていうか…」



「わたしもかおりちゃんみたいにね、

ちっちゃい頃から誰かしらに想われる事が多くって」


「わたしも注目される事から少し離れたくなってたっていうか」


「うん」



「わたしもね、正直言うと。。


最初の頃はフント君のこと、


なあんとも思ってなかったんだけどね 笑」

「あは 笑」

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