эпизо́д.53-2




「でもね、わたし

かおりちゃんの言う『くだらない事』が、

…ことごとくツボっちゃって 笑」


「フント君に会うたびに、わたしいつも笑ってて」



「他の男の人って割と『下心を隠して』近づいてくるでしょ?」


「それ、わかるかも」



「フント君はバカがつくくらいに正直だから」


「『後出しジャンケン』は絶対しない、安心感みたいなのを感じるの」


「『恋心』ってより『母性』をくすぐられると言うか…」


「ふーん」



「でもこれは、本人はまだ気付いてないから内緒だよ!」

「あは 笑」


「はい、わたしの番はおしまい!」




「で」




「なんでフント君と喋らないの?」

「ゴ、ゴホッ(。-∀-)」



「『で』返しされた…」



「…ふぅ」




「わたし今、お兄ちゃんと同じ高校通ってるんですけど」

「うん」


「お兄ちゃん、文化祭で1人で漫才やったり、

犬の真似して学校中走り回ったり…」

「はは 笑」



「ホントくだらない事ばっかやって、学校内での知名度も結構あったので」


「入学してからずーっと学校では、

『フント先輩の妹』って呼ばれ続けてて」


「なるほどぉ」


「それでスト起こしてるんだね」



「「あ、あの子可愛いね」

「でもあの子フント先輩の妹だって」

「じゃあ、中身もフント先輩なのかぁ~」

「え~、それはちょっとやだな」


とか言われたり」


「先生からも、

「お前がフントの妹かぁ…可愛いのになぁ」って」


「ちょっと残念がられるんですよ!」


「はは…(;^ω^)」


「それはスト、したくなっちゃうね。。」



ブブブ…

「あ、お母さんからだ」


「じゃあわたし、花純さんに連絡するね」

「うん」




「でも」



「ん?」



「『喋らない理由』がお兄ちゃんのことを『嫌い』だから


…ってのじゃなかったから、ちょっと安心した」



「お兄ちゃんの事は嫌いじゃないですよ」


「だって…


ゆずきさんが好きになるくらいですもん^^」

「ゔっ(〃ω〃)」



「今からもう『お姉ちゃん』って呼んどきます?」


「狙って恥ずかしがらせる事を言わないの!(〃ω〃)」


「あは 笑」




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