эпизо́д.68




「奏多くん!」



「あ、結愛ちゃん^^」



「孝くんは?」


「『導いてる』真っ最中~」



「そっかぁ」


「ひさっちは?」


「次が現れるまで待機中~」



「わたし、『教師』になれるかなぁ」



「なれるよ、結愛ちゃんなら」


「周りに気付かれずにあそこまで導けたんだもん」

「『導師』としてはもう充分だと思うよ?」


「久雄くんも気付かなかったくらいなんだから」


「えへへ(*´σー`)」



「じゃあわたし、

奏多くんみたいにもなれる?」



「僕は『教えること』と『導くこと』とは、

また違った、別のものだからね」


「なろうと思ってなれるものじゃないし…それに」


「それに…?」



「自分の全てを代償にする必要があるから」




「…そんな物好きは、僕一人で充分だよ」


「この世界では」



「ふーん‧‧」



「でもいいなぁ、

いろんなところに行けるの」



「わたしがアレ開けても、

そんな風に使えないもん」


「はは 笑」



「物事は決して『良い側面』ばかりじゃないからね」



「その辺はまだ結愛ちゃんも、

勉強する必要があるのかもね^^」



「勉強かぁ~。。」


「結愛、あんま得意じゃない…」


「はは 笑」




「じゃあ、ちゃんと勉強できてるか、

確かめといてあげるよ」

「え!」


「今度はどこ行くの?」



「結愛ちゃんが『高校生』くらい、かなぁ・・ 笑」



「え~、『くらい』~!?」



「だって教えちゃうと、

『そん時だけ』勉強するんじゃない?結愛ちゃん^^」


「うっ (;‧∀‧)」



「言ったでしょ?」

「なろうと思ってなれるものじゃないって」



「もしかしたら…

知らぬ間になれてるかもしれないし」



「そのためにも勉強頑張るんだよぉ」


「はーい (;‧∀‧)」



「『勉強』って言っても、

泣いたり笑ったりはしゃいだり遊んだり…


そういうのも勉強だからね^^」

「ホント!!」


「それなら結愛、自信ある!」



「じゃあ行ってくるね^^」


「はーい!」




з

а

с

т

е

ж

к

а

м

о

л

н

и

я





「あそこを開けずに通れるのがすごい…」



「やっぱりすごいなぁ、奏多くん」





「あ!そうだ!」



「どれみちゃんに会いに行くんだった!!」




          タタタ…

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