Episode.8



「フーワああぁぁ」(´ぅω・`)


「大きな欠伸 笑」



「さすがに、ちょっと疲れました 笑」


「お疲れ様でした^^」



「健治さんって、本当楽しそうにピアノを弾くんですね^^」


「楽し『そう』じゃなくって…ただただ楽しんでました 笑」



「ライブ中、ずっとMikaさんやバンドの皆さんの事見たりしていて」


「楽譜は暗譜しちゃってるんですか?」



「いや…」


「僕、楽譜は読めなくって」

「え!?」


「コード進行なんかは染み込んでるんですけど」

「『おたまじゃくし』は苦手で」



「じゃあ、感覚でピアノを弾いてる感じなんですか?」


「そうですね、100パー感覚です 笑」



「曲の大枠とか決めは殆ど決まってるので、それは1回やれば充分だし」

「でもそれをそのまんま弾くのは…ちょっとつまんないっていうか」


「だから、決められた枠の中でも色々遊んじゃうんです 笑」


「時々枠も無視しちゃうんですけど 笑」



「だからMikaさん、「楽しかったー!」って言ってたんですね^^」


「今日のライブでバラードの後に、ボサノヴァっぽいやつやったじゃないですか」

「ああ!」

「あの歌、結構好きな感じでした!」


「あれ、あの場でみんなで、セッションして生まれたやつなんです」

「え!?」



「セッションって…リハーサルとか打ち合わせとか…」


「それも一切なく…あの場で出来た、

リアルタイム作曲みたいなもんなんです♪」



「凄い…」


「じゃあMIkaさんの歌ってたあの、歌詞も…」


「Mikaちゃんがリアルタイムで作詞したやつです」


「へぇ…」



「なんだか凄過ぎて、「へぇ」しか言えません 苦笑」


「それじゃ疲れて当たり前ですよ」

「健治さん、遊び疲れた子供みたいな顔になってますもん 笑」


「…はい、全力で遊びました 笑」




ピッ


ピッ

ティンコーン!

「あ!」


   「チャージしてきます…恥」



「ちょっと待っててください」


「あ、はい^^」     





「ふふ^^」







ピッ


「お待たせしました」   




「電車行っちゃいましたね…」


「次のでも大丈夫です」




「席空いてたら…」


「?」



「健治さん、


爆睡しちゃうかもしれませんね^^」


「はは…」



「しちゃうと思います 苦笑」



「そしたら最寄りで起こしてあげます^^」


「ご、ご面倒おかけします 苦笑」



「ふふ^^」



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