5−1



シューーーッ       

ガッ プシュー          

奏ヶ丘、奏ヶ丘です。

お足元にお気をつけてお降りください。


奏ヶ丘~っ、奏ヶ丘




    ピッ



えっと…東口、東口



「あ、向こうか」



えっとぉ?…ロータリー、ロータリー



…はどこだ?


「健治さーーん!」


「あ、いた」



「すみません、遅れちゃいましたか?」


「大丈夫です、私が早めに着いてたので」

「お気になさらず^^」


「また迷子になるのかと、ちょっと心配してましたけど 笑」


また…



「あ、車あっちに停めてあるんで」


「そこにコンビニありますけど、飲み物とかもし必要でしたら^^」


「あ、大丈夫です」

「飲み物は持参してるんで」


「オーケーです」



「じゃあ…あっち、です♪」

「あ、はい」






「ちょっと、

散らかってますが 苦笑」


カチャッ

カチャッ


「失礼しまーす」

バタン

「どうぞ^^」

バタン


「それで」

「今日って、どこでお話を」


「場所は道すがら教えますので」


「先ずはその辺、少し走ってもいいですか?」


カチッ

「あ、はい」

Burururururu…

「それじゃあしゅっぱーつ♪」


カチャッ


Burururururuー!







♪~♫~


「あ、Mikaちゃんだ」


「お逢いした時のライブで買ったんです^^」

「結構ヘビロテしてます♪」


「そうなんですね」


「健治さんは楽曲提供とかしてるんですか?」

「いえいえ!」


「Mikaちゃんのアルバムは、

詞も曲も彼女が書いてます」


「アルバムは?」

♩~♫~♪



「ライブでは一緒に作った曲をやったりするんですけど」

「僕ちょっと、面倒くさがりぃで」


「曲申請とかするのって面倒なイメージあるんで、

音源化しない方向にしてもらってるんです」


「あくまで、彼女のサポートで弾かせてもらってる身分なんで」



「なんかちょっと勿体ない感じ」


「でもその分、ライブの特別感が増すというか」



「あ!それはあるかもしれません」



theSUNreason.

文字を楽しむ 『文楽(ぶんがく)』 日常をそのまま切り取る 『フォトグラファー』 日向理のホームページへようこそ。