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「あ!あそこ僕も行った事あります!」


「あ、そうなんですね!」


「なんか勝手なイメージなんですけど、

砂って吸音効果がありそうな感じがして」


「そういう場所のほうが

…なんだか話しやすい気がしたんです」


♩~♫~


「確かにありそうな感じはしますね、吸音効果」


「さっきも「カメラ持ってくればよかった」って

言ってましたけど」

「撮影かなにかで行かれたんですか?」


「い、いやぁ~どうでしょう~」


「Mikaさんのファンの間ではもう」

「健治さんが撮ってるって…バレてますよ 笑」


「マジですか!?」

「マジです 笑」


♪~♫~


「じゃあ『後ろ姿』もバレてたりとか…」

「そこはまだ謎のままです^^」


「よかったぁ~!ε-(´∀`*)ホッ」


「もしかしてライブ会場でお会いした、

『大切な人』だったりとかします?」


「それはご想像にお任せします^^」


「モデルではなく一般の方ですからね、あの『後ろ姿』は」

「なんでそこだけは『死守!』したいんですよね」


♩~♫~


「あ!」

「でもその『後ろ姿』を一般人呼ばわりしてる僕が、

「有名人だぜ!」っていう事じゃないんですけど…」


「ふふ 笑」

「健治さんって面白い方なんですね^^」


「いやいや!」


「『面白い』とかってのはあくまで

ひとからの評価でしかなくって…って」


「これは評価されるから…面白いのか!?」

「!?」



♪~♫~



「あ」

「なんかすんません…」


「い、いえいえ^^」



「あ、そうだ」


「着いたらうなぎ食べません?」

「ちょうど浜松インターで降りるんで」


「浜松といえばうなぎですからね」


「でも値段結構するでしょうし、

予約もしなきゃいけないんじゃ」



「名店って呼ばれてるお店は、

繁華街から少し離れた場所にあったり」

「要予約でお値段も結構しますけど」


「でも最近では本店とは別に、

駅近辺に支店を出すお店も増えてますし、

お値段もリーズナブルですし」

「多分、並べば食べられると思いますよ♪」


「並ぶんですね…」


「あ」


「健治さん、並ぶの苦手でしたね…」


♪~♫~


「気を遣ってくださらなくっても全然平気です」

「割と撮影の時も、行って撮って帰ってが多いですし」


「まぁさすがに遠出の時は泊まるんですけどね 笑」

「なのでもし杉下さんが、お腹が空いているのであれば、

どこかでお弁当を買うってのも手ですね^^」


「『お弁当』、ですか…」


「じゃあ次のサービスエリアで、

さくっとなんか買って来ちゃいますね」


「あ、そしたら僕もお土産にお茶でも買おっかな」


「じゃあ『寄る』って方向で」


「ありがとうございます^^」


♩~♫~





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