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Burururururu…



ギィッ


カチッ


「到着しましたぁ」


「運転、ありがとうございました」

「疲れたでしょう?」


「いえいえ」

「私結構運転は好きなほうなんで」

カチャッ


バタン

カチャッ


バタン


「ん~~~っふぅ!」

「でも流石に身体はちょっとガッチガチです 笑」



「でも日の入り前に着いて良かったぁ」

「雲もそんなに出てないし」


「きっとキレイな夕焼け空が見られると思いますよ」


ピピッ



「あっちに入口があるんで」



「私、生まれて初めてです、砂丘って」


「でっかい砂場みたいな感じです 笑」


「砂場 笑」



「あ、荷物置いてったほうがいいかもしれません」


      「大丈夫です、貴重品とか入ってるんで」


「じゃあ行きましょうか」


「はい^^」








「移動した!」

「翔、駐車場行ってももうへーきだよ!」


「オッケー!」


ブルルル…

「ここじゃあ近いって!」



「もうちょい向こう」


「わかった」

ブルルル…



「この辺でいっか」

「うん」


ブルルル…


ギィッ


カチッ




「ふうぅぅ」

「やっぱ尾行ってチョー神経使うな…」


「甘いもん食いたくなってきた」


「終わったらたくさん食べていいから」



「うっし!」

ぱんぱんっ!


「こっからは『アスリート森田翔』の出番だな」



「見つからずに追いつけっかな…」


「なんかイレギュラーがあったら大変だから」



「砂丘でダッシュか…」



「オフシーズンで鈍った身体にはちょうどいいかもな」

カチャッ


「んじゃ行ってくる」


パタン

ヴィーーーン


「なんかあったら連絡してね!」



「おう!」


         ささっ



   さささっ



さっ



「チョー不審者 笑」



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