5−10
Burururururu…
ギィッ
カチッ
「到着しましたぁ」
「運転、ありがとうございました」
「疲れたでしょう?」
「いえいえ」
「私結構運転は好きなほうなんで」
カチャッ
バタン
カチャッ
バタン
「ん~~~っふぅ!」
「でも流石に身体はちょっとガッチガチです 笑」
「でも日の入り前に着いて良かったぁ」
「雲もそんなに出てないし」
「きっとキレイな夕焼け空が見られると思いますよ」
ピピッ
「あっちに入口があるんで」
「私、生まれて初めてです、砂丘って」
「でっかい砂場みたいな感じです 笑」
「砂場 笑」
「あ、荷物置いてったほうがいいかもしれません」
「大丈夫です、貴重品とか入ってるんで」
「じゃあ行きましょうか」
「はい^^」
「移動した!」
「翔、駐車場行ってももうへーきだよ!」
「オッケー!」
ブルルル…
「ここじゃあ近いって!」
「もうちょい向こう」
「わかった」
ブルルル…
「この辺でいっか」
「うん」
ブルルル…
ギィッ
カチッ
「ふうぅぅ」
「やっぱ尾行ってチョー神経使うな…」
「甘いもん食いたくなってきた」
「終わったらたくさん食べていいから」
「うっし!」
ぱんぱんっ!
「こっからは『アスリート森田翔』の出番だな」
「見つからずに追いつけっかな…」
「なんかイレギュラーがあったら大変だから」
「砂丘でダッシュか…」
「オフシーズンで鈍った身体にはちょうどいいかもな」
カチャッ
「んじゃ行ってくる」
パタン
ヴィーーーン
「なんかあったら連絡してね!」
「おう!」
ささっ
さささっ
さっ
「チョー不審者 笑」
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