5−9
「B組は強かな女に利用されちゃっただけなんだし、
それでもずっと悔やんでるんだよ?」
「ぜーったい希ちゃんの事、どっかで諦めきれてないって」
「なに本人いる前で、
恋愛相談みたいになってるんすか!?」
「B組、前見て運転」
「女優が乗ってんだから、ここで事故ったら
B組、新聞の一面に載るよ!」
「げっ!?」
「希だって拓也さんの事、本当になんとも思ってなかったら、
思い出してもムカつかないしね、フツーは」
「だからいけますよ!拓也さん!」
「ほら~!希ちゃん!」
「だから、ほらー!じゃないですって!」
「じゃあ2人は相手のこと、嫌い?」
「嫌い…ではないけどぉ…」×2
「じゃあ全く興味がない?」
「興味…なくはないけどぉ…」×2
「もうそれ、『ほぼ』好きと一緒だよ!」
「さすが『ほぼ』!」
「・・・」
「もーー!」
「じゃあヨリ戻すー!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」
「え!?」
「何?B組、希ちゃんじゃ不満なの?」
「いや、そういうわけではないけど…」
「…陽介氏や私に対してずっと悔やんでるって聞いて、
フツーに私嬉しかったし」
「杉下理紗のことがあって別れちゃったけど、
後にも先にも、拓也といる時が一番ラクだったし」
「楽なのが一番だよ?」
「私、健治さんと一緒にいる時が一番楽だし、一番幸せだもん」
「そうだよぉ~?」
「私も治氏と一緒にいるのが、一番ラクで幸せだもん」
「え!?仁美さん、治氏と付き合ってるの!?」
「うん、世間には公表してないけどねぇ」
「Σ(`Д´ )マヂデスカ!?」
「お互い型にはまるのが苦手だから、
結婚はしてないけどぉ」
「でも一緒に暮らしてるよ♪」
「『内縁の妻』って感じですか?」
「『婚姻の意思』もお互いゼロだからね」
「だから『パートナーシップ契約』って感じ? 笑」
「で、拓也さんの答えは?」
「え?」
「希が「ヨリ戻す」って言ってるんですよ?」
「ああしてふざけた感じで言うのは、単に恥ずかしいからで、
希、結構本気だと思いますよ^^」
「冷静に分析すんなー!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」
「・・・」
「…じゃあ戻そっか」
「☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ」
「…照」
「この2人、最強のタッグじゃん…」
「ああ、引き合わせるんじゃなかったぁ~」
「あ」
「お茶ってまだある?」
「うん、あるよ」
「緑茶だけどいい?」
「うん」
カチッ
クルクル…
「はい
…って」
「ものすごーーーく後ろから視線を感じるんだけど…」
(*´◡`*) ×2
「…もう諦めろ」
「この2人には絶対敵わないから」
「うん…」
ティンコーン♪
この先暫く道なりです。
「はい、了解でーす」
「砂丘砂丘砂丘…」
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