5−15



「暢子さん、着いたよ」



「あ、私寝ちゃってたんだ(´ぅω・`)」


「さすがにノンもずっと気ぃ張ってたからね」


「ホントにここ停めてても大丈夫か?」

「大丈夫だって」


「プランを見事実行できたら、

車の数なんて気にならないくらい、

勝利の美酒に酔いしれて戻ってくるだろうし」



「でも計画実行したら、陽介置いてきぼりにして…

その後だと周りとか気にならないか?フツー」


「『不審者がいます』とかなんとか言って

警察呼んで、保護させると思うよ」


「『落合健治』を殺しても記憶がなくなる確証はないんだから」


「そっか」


「混乱している間に自分は退散して、あとは警察に任せる」


「不審者が何言っても、取りあえず警察は連行するだろうし」



コンコンッ

「あ、沙織だ」


ヴィーーーン


「結構早く追いつけたね」


「ノンが直ぐ、目的地はここだって閃いたからね」



「森田くんは?」  


「イレギュラーがあったら大変だから、

2人の後をつけさせた」

「動きがあったら連絡するよう言ってある」


「ナイス!沙織」


「ここに5人もいるとチョー怪しい人たちになっちゃうから、

一旦ばらけよう」


「ノンは沙織の車で待機してて」

「うん、分かった」

カチャッ


パタン



「でも私がここにいると、お邪魔虫になっちゃわない?」


「『おじゃま虫』?」



「前に座ってる2人ねぇ、ヨリ戻したの♪」

「え!?うっそ!?」


「シーッ!!声デカいって!」


「そこは今日終わるまでは触れないの!」

「早くばらけるばらける!」


「はーい」


ヴィーーーン



「ふうぅぅ」


「んでこの後はどうすんだ?」


「森田くんの連絡を待つ」


「んで杉下里紗が車に乗ったら、ノンに電話させる」



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