ムダバナシ。



「なぁフント」

「あ゛?」


「お前のTwitterのアカウントってさぁ

…なんか意味あんの?」


(ΦωΦ)フフフ…


「まさくん!よくぞ聞いてくれましたぞ!」



「犬の犬種に『ダックスフント』ってのがございますでしょう」


「ああ、あるな」


「『フント』という私めの渾名は、

小学校の時分についたものでございやんして」


「そうだったんだ」


「恥ずかしながら小生、渾名が付けられるまでずっと

『ダックスフンド』だと覚え間違いをしておりまして」


「ん?」

「『ダックスフンド』でも合ってんじゃないの?」


「『ダックスフンド』ってのは英語圏での読み方で元々は、

ドイツ語由来の名詞でなのでございまする」

「へぇ〜」


「それでそこからですねぇ、この横山フント、

『ダックスフント』に対する興味を抱き始めまして」


「ふーん」



「そもそも『ダックスフント』と申す犬種はですね、

『穴熊』というイタチ科の動物を狩るために品種改良されたものでして」


「ふーん」


「犬の『品種改良』ってどうやってんの?」


「そんな事は存じ上げませぬ!」

「某はブリーダーでもなんでもありませぬので!」


「そこまでは興味は抱かなかったんだ 笑」



「んで?」


「それでですね、『ダックスフント』を細分化すると、

『ダックス』は穴熊を『フント』は犬を表すドイツ語でして」


「『穴熊犬』とそのままにすると…なんだか

ジャパニーズホラー映画のようなイキフンが漂ってきそうなので」


「『穴熊フント』としたら、あれまぁ、これまたなんと

しっくりくるじゃあーりませんか!ってな感じで付けたのでございます」


「ふーん」



「んで@のほうにもなんか意味あんの?」


(ΦωΦ)フフフ…


「まさくん!さてはこの横山フントに、
興味津々でごさいますな!」


「『daches_hund』とすると、

「あぁダックスフントなのね!」と

…初見でネタバレしてしまうではありませんか!」


「なのでそこは『てんこしゃんこ』にして」


「ん?」


「『てんこしゃんこ』って…なんだ 笑」


「こう、順番を入れ替えるって意味らしいのですが、

語源は知りませぬ」



「語源の知らない言葉、よくすんなり出てくんな」


「はぁ、それは母君がよく使っていたので

染み込んでしまった…ってのが通説となっております」



「んで後ろの数字って、なんか語呂合わせとかなんか?」


(ΦωΦ)フフフ…


「実はですねぇ、そこに結構なタネが仕掛けられておりまして」


「『主要畜犬団体』というのがございまして、

そこが犬種を分類しているのですが」


「『ダックスフント』というのはですね、

グループ4のセクション4に分類されていて、148という

番号がつけられておるのです!」


「はぁ」


「結構色んな情報が含まれてんだなぁ」


(ΦωΦ)フフフ…


「そうなのでございます!」




「でも、フント」


「はい?」


「そこまで、何の説明も無しに気づくやつって今までいたか?」

「ゔっ(;・∀・)」


「それはまだ…」



「んで、今フントの説明聞いてたんだけど


…なんか途中でどうでもよくなった」


「「で?」って感じ」

「ゔっ(;・∀・)」



「あとお前、あわよくば女子に

「フントくんで物知りなんだねえ!」言われる事を期待してるだろ」

「ゔっ(;・∀・)」


「多分女子でそのなんだ、数字の意味を知ってる人って、

相当なオタク女子だぞ」


「お前の好物の『高嶺の花』は、考えることすらしねえだろ、そんなん」


「い、いやしかしまさくん!」



「『穴熊フント』って


割とセンスのあるネーミングだと


思いやしませんか?」


「いや、おそらく大多数が「賢いアピール」と感じて、

マイナス評価になるだろうな」

「ゔっ(;・∀・)」


「もう普通に『横山フント』でいいんじゃね?」



「・・・」



「あ、でもそれだと個人を特定させちゃうか…」



「さすがです!!まささま!」


「そういったところからジワジワと、

一般の皆さんの興味を引き寄せるっていう算段ですね!!」


「いろいろ勉強になります!まささま!」


「ふっ 失笑」

「お前、ホントに芸人に向いてるかもな 笑」


「わんわん!!!」

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