エピソード36
ん…ちゅっ
「…ねぇ」
「ん?」
「…さっきから微妙に髪が腕に挟まってて」
「何気に痛いんだよね 笑」
「笑 」
「僕もちょっと足がしびれてきた」
「ホントにちょっと?」
「うん」
「じゃ…ツンツンしていい? 笑」
「…遥架さんって時々、わざと意地悪するよね 笑」
「『わざと』って…
判ってる人にしかしないよ…」
ん…ちゅっ
ちゅっ
つんつん…
「ぬはっ! 笑」
「爆笑」
「「ぬはっ!」って言った 笑」
「絶対やると思った 笑」
「あー、なんか二人で温泉とか行きたいなぁ」
「ヒノデの記事ん時、ウチ結構大変だったんだよぉ」
「言ってみただぁけ」
ん~~!!…ちゅっ
「んふ^^」
「悠斗も私もまだまだこれからだし」
「悠斗のファンをまだ敵に回したくないし」
「…でもいつかは行きたいなぁ」
「そうだね」
ん…ちゅっ
ちゅっ
「んふ^^」
「あ、そうだ」
「ん?どしたの?」
「よいっしょ」
「あは 笑」
「まだ痺れてたんだ 笑」
「ツンツンはもうなし^^」
「ちぇーっ 笑」
「残念がらない 笑」
「笑」
「妹がさ、お店の常連さんから
誕生日の招待状もらったんだよ」
「そのひとの?」
ガサゴソ…
「ううん」
「うちの母親が、勤めてる…会社のひとの」
「子供の…」
「ふぅん」
ガサゴゾ…
「あったあった」
「でも、お母さまが知り合いなら、
妹さんも親しくしてたんじゃない?」
「いや妹はその…」
「アレがあってから人と率先して関われなくって」
「その子のことも母親に聞くまで知らなかったんだってさ」
「それに知り合いだったら直接もらってるでしょ」
「そか」
「うーん、なんだろうね」
「それだけでも「ん?」って思うんだけど…」
「更に謎なのが」
「はい、これ」
「遥架さんに渡してくれって」
「私に?」
「妹が言うにはその常連さん、遥架さんの知り合いらしいよ」
「「『あおのかなた』…名前聞けば直ぐ分かる」って言ってたけど」
「・・・」
「どうかした?」
「あ、ごめん」
「「そんな人いたっけなぁ」って思い出してた 笑」
「藤森さなえちゃんのおたんじょーびかい、か」
おたんじょーびかい しょーたいじょう
藤森さなえ
「行ってみよっかなぁ…
日時:5月6日(日)15時から
場所:藤代市霞ヶ丘3-1-14兵藤ビル2階 (株)シダル
この日オフだし」
プレゼントごふよー
おいしーケーキがたべたいです!!
「あは 笑」
「ん?」
「『おいしーケーキがたべたいです!!』だってさ 笑」
「遥架さんにケーキ頼むなんて、甘いもの好き見破られてるね 笑」
「だね 笑」
「あ!この間買ってきてくれたのとかは? 」
「あれ、超美味しかったぁ」
「ふふ~ん、まだとっておきのがあるんだ ^^」
「せっかく頼まれたんだから、いっちゃん美味しいのを用意しなきゃ♪」
「いいなぁ…」
「んじゃ次の誕生日にそれ買ってくるね♡」
「やった^^」
「知ってた?」
「ん?」
「甘いものを美味しそうに食べてる時の悠斗、
母性本能をくすぐる表情するんだよ^^」
「うん、知ってる 笑」
「笑 さすが」
「知ってた『ご褒美のチュウ』は?^^」
「だーめ ^^」
「今日はドラマのオーディションがあるでしょ?」
「悠斗にも頑張ってもらわなきゃ」
「早く温泉行きたいし♡」
「んじゃあ今日のオーディション、受かったらご褒美ね!」
「チュウだけでいいんだぁ」
「え…」
「あは 笑」
「その『子犬みたいな目』は反則 笑」
「私だって『一応』我慢してるんだから^^」
「く~ん」
「甘えた声出してもだぁーめ♡」
「はい、支度する~!」
「ちぇ」
「やっぱ遥架さんはズルい」
「ん~?なんか言ったぁ?笑」
「いいえ、なにも~」
「あは 笑」
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