эпизо́д.32-2




「Σ(`Д´ )マヂデスカ!?」



「お父さんに教えてもらった」


「お、お父さまに…」



「うん、見たい?」

「あ!手品的なやつか!」



「フントお兄ちゃん、500円玉ある?」



「500円玉ですな!!」
「勿論ありますとも!」



ガサゴソッ



「ん?」


「それ、フツーのと違うね」


「『記念硬貨』的なやつっす!」



「なんの?」



「そこまで詳しくは…」


「なんだ、知らないんだ」


「ゔっ(;・∀・)」


「さ、さすが話術士、


まさかここにカウンターを仕込んでたとは…」



「それ結愛の手にのせて」


「はい」



「結愛が、手を

グーパーしたらもう消えてるよ」


「え!?そんなすぐに消せるものなの?」


「いや」


「さすがに小学生なので、

前振りは端折る感じなのか、と」


「あ、そっか(;^ω^)」


ぐっ



ぱー



「ホントだ、ない!」


「はやっ!!Σ( ̄。 ̄ノ)ノ」



「…他のでも出来るの?」


「ううん、500円じゃないと出来ない」



「想像を上回る速さ…」


「トリックを気にする余裕すらなかった…」


「そうなんだ」



「もいっかい見たい?」


「是非ぜひ!」



「じゃ500円玉」



「あ、あの…


先ほどの『記念硬貨』は…」


「消えたのは知らない」


「え!?(; ・`д・´)」



「お父さんに『消える』まほー教えてもらったけど」

「どこに行ったか教えてもらってないんだもーん」



割とそこ、大事だと思うんだけどなぁ…苦笑」



「きねん、こうか…」


「はいこれ、わたしの『フツーの』500円玉」



ひそひそ…


                「「チャリン♪」って鳴ったところ、かも? 笑」



「な、なるほど!」



「行くよ?」



じーっ…



「ど、どぞ!」



ぐっ



ぱー






しーん…






「あれ?」



「ねぇ、結愛がヒーラーなら、フントお兄ちゃんは?」



「ぬぬ!(; ・`д・´)」

「全然分からん…」



「ゆずきお姉ちゃんは?」



「袖のなか、とか?」


ごそごそっ…


「あは 笑 くすぐったいよぉ、お姉ちゃん! 笑」





「・・・」





「ねえ!」



じーっ…


「んー…」




「2人はなぁに!!」




「あれぇ?」



theSUNreason.

文字を楽しむ 『文楽(ぶんがく)』 日常をそのまま切り取る 『フォトグラファー』 日向理のホームページへようこそ。