эпизо́д.33




「こっ、こほん (。-∀-)」



「まぁ、結愛ちゃんが仮に?そのぉ…

『ヒーラー』の素質があったとしてもぉ?」


治すような状況はこの先…ないと願いたいし」



「そもそもなんのための勇者かも分かんないし」



「…ま、魔王に拐われし姫を救いに?」


「そんなニュースあった?」

「ゔっ (;・∀・)」


「お姫様が拐われたら、

スマホに通知かなんか来るの?」

「ぬっ (;・∀・)」



「ってか魔王って…日本語通じんの?」


「じゃ、じゃあ!」



「…地球を、


守る…ため?」



「ウチらがどうやって地球を守るの?」


「500円玉消して見せたりとか?」


「ゔっ (;・∀・)」


「手がかり全然ないのにどうやってその、

4人目を見つけるの?」



「えっと…



ググる、とか?(;・∀・)」

「結愛、ジュース買ってくるー!!」

「ググる!?」



      タタタ…


「こう…」


「!」


「アカウントとかで使っちゃうと不審に思われる可能性は大なので、

例えばTwitterとかインスタで、タグ付された投稿をしてるとか!」


「他人のタグ、いちいち確認する人なんていないでしょ」



「…フント君の、津軽弁とか?」



「『選ばれし』!…」



「僕とゆずきちゃんと結愛さんの…


『初見のもの』はバッティングはしてないから」


「他の言語のを調べてみる、とか」



「他の言語を?」



「例えば私め、フントにゆかりのあるですねぇ、



ガサゴソッ



ドイツ語でジッパーをなんて呼ぶのかを調べましてですねぇ…」





「えっと…」




「んー」




「なんと読むんだかさーっぱり…」





「で」



「これを『日本語ページのみ検索』すれば…



お、そうそう、


こうやっていくつか


ドイツ語関連のページがヒットするとは思うん、


だ・・



け…ど」




じーっ




「あ、例えばこのインスタの投稿、


このアイスの写真に、


何故かそのタグが!!」

「うそ!?」



「他のにも付いてるから、もしかしたら

向こうも探してる可能性もあるかも!」



「その人とどうやってコンタクト取るの?」



「ちなみにゆずきちゃん、インスタは…」


「やってるよ、自分は全然アップしてないけど」



「私、インスタなんぞと言う小洒落たもんは…

インストールすらしたことがないので(; ・`д・´)」



「ゆずきさんからご連絡いただけると」


「わたしが!?」



「へ、変な人とかだったらどうするの!?」



「見る限り、主は女性かと…」



「あ!自撮りしてやつがあ

ボッ!! 赤面 照


「あ、カウンターがショートした」



じーっ


「うわっ!」

「ちょーきれいな人」



( ゚ ρ ゚ )ボー



「そしてフリーズするフント君」



「…すごい破壊力だぁ(;^ω^)」




「あれ?フントお兄ちゃん、かたまってるよ?」



「フント君、美人さん直視し過ぎて、

今動作が止まってるの」



「ビジンさん!!」

「結愛もそのビジンさん見たかったなぁ~」


( ゚ ρ ゚ )ボー



「・・・」




「多分、会えると思うよ」



「…そのお姉ちゃんに」


「ホントに!」


( ゚ ρ ゚ )ボー



ちら…



「…いつになるかわかんないけど 苦笑」


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