эпизо́д.38-3



「じゃあ、美咲さんは既に経験済み、なんですね」



「言い方がちょっとアレだけど…


『一応』、経験済みです 笑」



「それで石本さん、

娘さんから栞ちゃんの話は色々聞かされてたみたいで」


「結構前から、栞ちゃんの事狙ってたみたいで」



「大学じゃあ、かなり知名度はあるみたいだしね」

「まぁ、あれだけ綺麗だったら当たり前か」



「でもいざスカウトしに行ったら、「女優をやるなら

『何森遥架』さんと同じ事務所に行きたいんだ」って言われて、

断られたんですって」




「悠斗くん」



「『い・ず・も・り・は・る・か』さん、だってよ♪」



「そんな強調しなくても、

ちゃんと認識してます 苦笑」


「それに」


「ここ盗聴器仕掛けられてたらアウトですよ、それ」



「あ」



「だ、(;・∀・)ダ、ダイジョウブ…?、だよね」



「あのよくテレビとかで見る、

盗聴器に近づけるとハウるやつ?」


「男の人が持ってるデカいやつですよね^^」



「あれ、Amazonとかにあるかな…」



「んー、あそこはなんでも揃ってるってイメージがあるんで」

「扱ったりはしてるんじゃないですか?」


「でも」


「今頼んでも、たぶん時間的に着くのは明日以降でしょうし」

「逆に明日届いてハウっちゃったら…完全アウトじゃないですか」




「あ」




「な、なんか盗聴器って、




…電源タップとかなんだよね?」




「コンセントに直挿しで…」


「超確認してる 笑」




「取りあえず見た感じ、



そういうのはないから」





「だ、(;・∀・)ダ、ダイジョウブ…?、だよね」



「ホントにまたすっぱ抜かれちゃったら


…そん時は潔く交際宣言するんで^^」




「ま、まぁ…」


「本人にそう断言されちゃったら、


経営サイドとしてはなんとも言えないんだけど (;・∀・)」



「大丈夫ですって^^」



「でもい…

『遙架』さん、ウチの事務所じゃないけど?」



「それは断った手前もありますし、それに…」

「それに?」



「ウチの事務所、


ちらっ


『噂のカレ』がいるんで」



「栞ちゃん、


『遙架さんの』知り合いなんで…


僕との関係を認識した上で来てる感はありますね」



「う、ウチに来てくれて


逆に良かったかも…(; ・`д・´)」




「あ、仁美さんごめん」



「続きをどうぞ」




「あ、えっと…」



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