эпизо́д.41-3




「あ、おじさん?孝です。」



「あ、はい。」




「はい。」




「はい。」




「ご無理を言ってすみませんでした。」




「タイミングは完全僕って感じで。」





「あ、はい。」



「ありがとうございます。」




「なにかサインするものとかありますよね?」


「部活終わったらそっち行きますんで。」



「あ、はい。」





「あ、夕飯は母さんが用意してくれてるので。」



「お気遣いありがとうございます。」





「はい。」





「はい。」





「ではまた。」




「はい。」



「ありがとうございます。」



「では、失礼します。」








「よかった。」



「ん?」


「水希さん、本当に大丈夫だったから。」



「だから、これでも頑張って我慢してるんだって 笑」



「じゃあ部活に戻りますか。」


「そうだね」




「みんなも心配してたから」



     「早く顔、見せてあげないとね^^」



「うん。」










「あのさ、水希さん。」




「ん?」







はぐっ







「ありがと^^」








…ぽろっ






「あーぁ、




頑張って我慢してたのにぃ~ 泣笑」





「ごめんね」




「うん」





「んーやっぱり孝の匂い好きぃ~^^」




「よし!行こ!」


「こんなところ見られたら、また修羅場になっちゃうよ!」




「ふふ 笑」



「そうだね^^」


















「あー…」








「あの煙が、



孝なんだよなぁ」





「今俺全然実感ねぇから、



後でズドーンってくるんだろうなぁ…」



ぐすっ





ぐすっ





「水希先輩は知ってたん、ですよね?孝の事」




「うん…」



「じゃあ先輩、結構頑張ってたんだぁ」





「いつも通りに見えてたから



…先輩、



女優の才能あるんじゃないっすか!?」



「ないよぉ 泣笑」







「でも今日…ここまで内内だとは思わなかった」



「親戚もいないし、学校は俺と先輩と2人だけだし」





「孝くんが、そうしてくれって」



「そっか」





「さっちゃん先生が「転校しました」って言った時、


一瞬「は!?」ってなったけど」



「あれも…



孝がさっちゃん先生に頼んだ事なんですよね」




「…うん」




「あ!」
「それで思い出した!」




ガサゴソ…




「はい、先輩」


「ん?」




「先輩が1人で泣いてたら渡して欲しいって」


「孝に頼まれてたんだ、これ」



「なんか「『魔法のことば』が書いてある」って言ってましたよ」




「勇治くん、水希ちゃん、そろそろ時間」



「今行きます」


「んじゃあ『用意周到の』孝くんに会いに行きますか」


「うん」















「沙智子先生」


「あ、青野さん」



「青野さん、もう大丈夫なの?」


「はい」



「『覚悟をする』、時間はたくさん貰えてたので」



「そう」




「彼、海に還りました」



「そう」




「ふふ」




「最後まであの子らしいわね^^」




「でも『転校したから』争奪戦、また始まるんじゃない?」

「ぜーーんぶお断りします 笑」



「ちゃんと



わたしの、




わたしのココに居てくれてるから」



「そう…」




「じゃあ私は、『フラれた男子生徒たち』の面倒を見ないとね 笑」


「ふふ」


「よろしくお願いします」









ぽかぽか








「ふうぅぅ」






「いい天気~^^」






ぽかぽか







ふふ






ホントだ、『魔法のことば』だ^^







ぽかぽか











孝の匂いがする~^^



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