эпизо́д.42-3




ガサゴソ…




「よし、いいぞ」



「私、『森下花純』と言います」




「もりした、φ(・_・



か、すみφ(・_・



と」



「下の名前で呼んでもよいか?」

「え?」


「じゃから、下の名前で呼んでもよいか?」


「え、ええ…」


「じゃあ『かすみたん』で」

「え!?(;・∀・)」



「わたし、『木下結愛』ぁ」




「きのした、φ(・_・



ゆあたんねφ(・_・」




「『松岡ゆずき』たんです 笑」




「まつ、おかぁ、φ(・_・



ゆずきたんφ(・_・




たんっと」


「違う違う (;^ω^)」


「今のはわざとじゃ 笑」



「で」



「ゆずきたん、最初は?」


「え?」



「『あれ』を最初に見た時、何語じゃった?」



「あ、ああ」



「『cremallera。』です」



「ほほう、スペイン語じゃな」



「で」


「ゆあたんは…」

「『チャック。』!!」



「ほーう、日本語とはレアじゃな」


「レアなんだ、やっぱり」



「で」

「『verschluss。』です」


「『たん』付けで呼ばせないつもりだ 笑」



「かすみたんはドイツ語っと…」


「結局呼ばれてるけど 笑」



「あと横のも見たよ!」

「ああ、アラビア語じゃな」



「あれは雑魚じゃ」



「ザコなんてあるんだ 笑」


「んでね、横のやつ、ちょっと開いてたの」

「あとドイツ語も」


「もう開いとるやつがあるのか!?」



「アレって、開いてたらヤバいやつなんですか?」



「導師が『裏側』と呼んでおるのは、

『目に見えんもの』がある場所だからじゃ」



「目に見えないもの…」


「そういえば、勇者の名前、なんて言ってたかのぉ」


「フントおにーちゃん!」


「『ふんと』…」



「随分珍しい名前じゃのう」


「いや、それはあだ名で(;^ω^)」


「『横山文人』っていいます」




「よこやま、φ(・_・



ふみとφ(・_・



と」



「『幽霊』も目に見えんじゃろ?」



「フントおにーちゃん、
ゆーれいになっちゃったの!?」



「いやいや」


「まだその『ふんと』というのは、

生きておるのじゃろ?」



「はい」


「でも意識が戻らないままで…」




「えっと…」




ガサゴソ…




ペラペラ…




じー



「えー、『運命』というのは『偶然と必然』が重なってできるもので」

「超読んでる 爆笑」



「こんなん、覚えられるわけがないだろう」



じー



「『見える者』達が集い、その者の意識を『引き戻す』のは…


ペラ



じー



「その者が何かしらのぉ、『特別な役割』を担ってこの世に存在をする



…のじゃから」



「『とくべつなやくわり』って?」


「そんなん知らん」


「知らないんだ 笑」



「儂は『教師』ではなく『導師』じゃからのぉ」



「じゃあアレが言語である意味も…」

「知ってるわけないだろう」


「やっぱり 笑」



「ひさっち、なんかすごくない」



「『導師』はご先祖から押し付けられたもので」

「儂は至って普通の社長じゃ」



「・・・」



ペラペラ…



じー




「『事故』は、意図せずして起きてしまうものでぇ

「また読んでる 笑」



『特別な役割』を担うものは、



役割を果たすまで生きる定めにある、




…なのじゃ」



「チョー棒読みだから、

内容が全然頭ん中に入らない 苦笑」



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