эпизо́д.42-4
「結愛もぜんぜんわかんなーい」
「花純さん…
「・・・」
もだ 笑」
「まぁ…」
「『ふんと』という奴は、
意識だけ『幽霊』になったようなもんじゃな」
「じゃから『目に見えんもん』がある場所に留まっとるんじゃ」
「読まないほうがチョー分かりやすい 笑」
「しかし、『生きる運命』だからと言って安心しちゃいかん」
「肉体にも耐えられる限度ってものがあって、いつまでも待ってはくれん」
「肉体が死んでしまったら、肉体も向こう側に行って
…晴れて『幽霊』の仲間入りじゃ」
「その期限って…」
「知らん」
「・・・」
「スゥーーー……ふうぅ」
「花純さん、大丈夫ですか?」
「うん、まだなんとか」
「それで社長、
先程『開いてる事』をご心配されてましたが…」
「『本音と建前』っていうのがあるじゃろ」
「?」
「小学生にも分かりやすく、お願い出来れば…」
「すまんすまん」
「『嘘』をついたら、『嘘』はこちら側に残るんじゃが、
『本心』、『本当の事』はあちら側に留まるんじゃ」
「けれどもし、『開いてるもの』の近くに誰かがおったら、
あちら側に行かずに、『本当の事』が表に出てしまうのじゃ」
「あ!」
「それであの時…」
「ゆずきおねーちゃん、あの時のおじさんも」
「あ!」
「あれは本心が表に出ちゃったから、
結愛ちゃん、「こわい」って思ったんだ!」
「おー、本当に起こるのじゃな」
「・・・」
「こちら側に出てしまった『本心』は、実際にそう思う者がおるので、
あれとは違い、普通のものでも認識できてしまうのじゃよ」
「おそらくあれの全てが開いてしまったら、
『本心』が筒抜けになってしもうて…
誰も外には出られんようなってしまうじゃろう」
「・・・」
「じゃ、じゃあ!」
「どうやったらその、
フントくんの意識を引き戻せるんですか?」
「えっと…」
ペラペラ…
じー
「その者が最初に認識をしたモノを『開けば』、
その者の意識までたどり着ける
…ぞ」
「『ザスチェジカ・モールニャ』、か…」
「でも結愛、まだイモムシ見た事ないよ」
「私も」
「それがある場所って…
「知らん」
「ですよねぇ~ (;^ω^)」
しーん…
「ん?」
「なんだか顔がこわいぞ、
かすみたん」
「もう無理!」
「あ」
カチャッ キィ~
パタンッ
「かすみたん、急にどうしたのじゃ」
「いや、多分大丈夫です!」
「あとは自分たちでなんとかします!」
「お時間、ありがとうございました^^」
「結愛ちゃん、行くよ!」
「うん」
カチャッ
キィ~
「ひさっちぃ」
「ん?ゆあたん、どうした?」
「ひさっちはもうちょっと、
女の子のキモチ、べんきょーしたほうがいいよ」
「はは… 苦笑」
「ばいばーい」
「ありがとうございました^^」
パタンッ
「『女の子の気持ち」…」
「藤森くんにでも聞いてみるか」
ごくごく
「んー」
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