эпизо́д.45-1




「でも話だけ聞くと美咲ちゃん、それ…


『想像妊娠』くさい」


「え!?マジですか!?」



「美咲ぃ~、今日はもうお開きぃ~!?」


「なんだよぉ~(ㆀ˘・з・˘)」


「代わりに悠斗くん呼んでよぉ~」


「なんの代わり 苦笑」



「ゲーム業界に長く足突っ込んでるとさぁ、

色々わかってくんのよ」


「色々って?」



「『ゲームはゲーム』」


「遊びの部分、システムさえちゃんとしてれば

ゲームとして成立するでしょ~…って」


「初めの頃は思ってたんだけどねぇ」


「うんうん」



「それに『グレイス』のアイデアがヒットして、

天狗になってた部分もあったし」


「でもどんどん映像としてのクオリティが上がると、

仮想現実の意味合いが強くなってきて」


「『ゲーム』って部分が逆に浮いちゃったりするんだよねぇ」



「…ごめん、もう分かんない 笑」


「だと思った 笑」



「例えばね、


拳銃って現実だと、

急所狙えば一発でコロリでしょ?」


「何故例えがバイオレンス 笑」


「いや、それしか思い浮かばなかったから」



「でもゲームでそれやると、システムとして破綻しちゃって、

もれなく『クソゲー』の仲間入り」



「『くそげー』って?」


「糞みたいにつまんないゲーム」


「『うんち』か 笑」


「希、その呼称はちょっと 苦笑」



「え?なんでよぉ~」



「ん?」



「でも小学生男子とかってさぁ、

『うんち』とかはネタとしては大好物でしょ」


「さすが『B組の嫁』!」


「え!?希、B組氏と別れてるよね!?」


「え!?」

「希ちゃん、B組と付き合ってた事あったの!?」


「バラすなー!女優ー!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」


「結婚してないし!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」



「え!?じゃあ。。ヨリは戻したんだ 笑」

「ゔっ (; ・`д・´)」



「よーすけ救いに行った道中で」


「ねー!希ちゃん(*´◡`*) 」


「「ねー!」じゃないですよぉ、仁美さん!」




「あ、罰金だ」




「払うかー!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」



「外野なのに吊り橋効果があったんだ 笑」


「ゔっ (; ・`д・´)」



「浮気されて、あーんなにブチ切れてたのにね」


「え!?」
「B組って浮気できる根性あったんだ!?」


「そこ、褒めるとこじゃなーい!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」



「で、双葉ぁ」


「はい、希」


「ん?」

「お冷やぁ〜」



「話の続き話の続き」


「あんがと。。」



「ああ」





「・・なんだっけ 笑」



「『急所でコロリ』をやるとゲームとして破綻するって」


「そうそう!」



「プレイする側もさ、上手い下手の幅が結構あるからさ」

「拳銃で一発で死ぬような鬼畜なゲームだと、

ほとんどの人が挫折するでしょ」



「『殆ど』って事は、挫折しない人もいるんだ」


「あれあれ!」

「七味唐辛子をバカみたいに使う人と一緒」


「痛覚が麻痺してるというか、ドMというか」



「無茶苦茶難しくないと「ゲームじゃない!」って怒る人もいるし」



「だからね、多少急所に当たっても死なないように調整するんだけど…」


「一度それで設定しちゃうとね、ゲーム後半の敵とかになると、

めっさ頭に銃弾撃ち込まれてもへーきなのとか出てきちゃって」



「プレイヤーって案外天邪鬼だからさ」


「ゲームやってるのに、

ゲームゲームし過ぎちゃうと拒否反応が出ちゃうのよ」


「「なんじゃこりゃ!」って」


「なんじゃこりゃって 笑」

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