эпизо́д.50-2





「それでさっき幽体離脱って」



「私達が説明するより説得力ありますね、

結愛ちゃんだと」


「うん」

「フント君、フリーズしてるし」



「じゃあ」


( ゚ ρ ゚ )ボー


「その、『半分幽霊』のお兄ちゃんを

どうやって助けたの?」


(。・ω・。)


「あ」


「そ、それはね、

文人君のひとり言にも関係してて」


「ひとり言が?」



「私達ね、物心つく前から

空中に浮かんでる文字が見えてて」



「『浮かんでる文字』?」



「さっき結愛ちゃんが

「見えるけど違うの」って言ってたでしょ?」


「うん」



「文人君のひとり言はロシア語なんだけど、

私はドイツ語、

ゆずきちゃんはスペイン語で、

結愛ちゃんは日本語で見えるんだけどね」


「全部同じ意味の言葉だったの」



「…じゃあ」



「結愛ちゃんが見えるのって?」

( ゚ ρ ゚ )ボー


「チャック!」

「チャック!?」


「うん」


「それでね、それがチャックみたいに開くことが判って」


「それで見えるものってシェアできるみたいで、

フント君と知り合いになった事で、私達にも

ロシア語のも見えるようになったみたいで」



「最初は見つかんなかったんだけど」


「お兄ちゃんの歌が聞こえたの!」


「うた!?」



「ってことは…



『もみじおろしで食べないで』?」


「うん、それ 笑」


「やっぱり 苦笑」


「はっ!?」

「兄の十八番を覚えてくれていたとは!」


「だってカラオケ行ってもそれしか歌わないし 笑」



「‥って」


「あ」



「喋っちゃった (・д・)チッ」


「まさかの舌打ち 笑」



「久しぶりの兄妹の会話(T ^ T)」


「それは聞こえなかったみたいよ」

「みたいですね 苦笑」



「それで文人君の歌が聴こえる場所に行ったら、

ロシア語のファスナーがそこにあって」


「それを結愛ちゃんが開けてくれて」

「そしたらそこに半分幽霊の文人君がいて」



「『ゆあちゃんがあけてくれて』?」



(。・ω・。)



「そ、そ、そのファスナーの摘むところ?」

「それがね、結愛ちゃんにしか見えなかったの」



「『子供にしか見えない』」



「‥よくある設定だね」


「うん、わたしもそう思った 笑」

ガ‥カチャッ


(T ^ T)

キィ~


「ただいまぁ~」



バタンッ

カチャッ



「じゃあその『たかし君』っていうのは…」

「ユーレイ!」



「あ゛~…」




     「お母さん、なんだか急にあったかいものが」

(T ^ T)


「えー、アイス食べたい~」


「そ、そう?」



「じゃあ少し休憩して」


   「カップアイスとモナカ買ってきたけど」


「結愛、モナカぁー!」


「はい、どうぞ~」

「ありがとー!」


「カップアイスって」

「テキトーに選んだから」


「んー…」



「で」



「なんで文人は泣いてるの?」

(T ^ T)


「これにする」


「久々の兄弟の会話に感涙して 苦笑」


「あらぁ~よかったじゃな~い」

「皆さんもどうぞ~」


「ありがとうございます^^」



「フントくんの、実家での立ち位置、

把握できたかも 笑」



(T ^ T)



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