эпизо́д.56-1



「あれ?言ってなかったっけ」


「聞いてない聞いてない!」


「こんな驚きの新事実、
サークルのみんなが知ったら
チョー驚くよ!」



「なんだか皆さんは、昔の僕をご存知のようだね^^」


「え、ええ」

「文人君がよく、お父さまの歌を歌っているので」


「なるほど」
「文人、宣伝してくれてるんだね^^」


「(ΦωΦ)フフフ…」



「お父さん、今日は向こうで食べるの?」


「そうだね、少しお酒も飲むし^^」



「じゃあテキトーに見繕って、持って行きますね」


「ああ、お願いします^^」


「じゃあ皆さん、ごゆっくり」


「あ、ありがとうございます」





カチャ




「これでもう今日はサプライズはないわね 笑」


「ささ、みんなも食べて食べて!」



「いただきまーす!」


「漢字Tの羞恥心が一気に吹き飛んだわ…」


「でも結構可愛いよ、ゆずきちゃん」

「えっ!?(〃ω〃)」



「あ」



「あ、あの、えっと、そそそれは

「Tシャツが似合ってるよ」

って言う意味でございましてですね。。」


「じゃあお兄ちゃん、ゆずきさんの事

可愛いとは思ってないんだぁ」


「ゔっ(; ・`д・´)」



「そそそれは、勿論思っておりますし、
チャーミングな表情がたまらん時もあってですねぇ」




ボッ!! 赤面 照


「ゆずきお姉ちゃん、お顔真っ赤ぁ~」




「あ~」


「そのスキルは文人が受け継いでたかぁ」


「『スキル』?」



「お父さんもね、

なんの前触れもなしに豪速球を投げてくるの」


「お母さん、それでメロメロになっちゃったんだって」



「だってあの顔で、

前触れなしに甘い台詞が飛んで来るのよ?」

「メロメロにならない方が難しいって 笑」



「でもなんだかお父さまに悪いような…」


「ん?なにが?」


「別の部屋でお食事されてるんですよね?」


「ああ 笑」



「花純さま、それは気にせずとも大丈夫でございまする」


「え?」



「お父さんの頭の中では、

『お客さん=客席』ってイメージが強いから」


「お客さん来るといーっつもそうだから 笑」


「まぁ、『楽屋』で過ごしてるようなものね」



「今はもう歌っては…」


「今は作る側に回ってるんだけどね、

「ファンだった方が残念がるのも申し訳ない」って…


今でも筋トレとかしてるわよ 笑」


「そうなんですね^^」



「あ!結愛、電話しなきゃ!」


「あ、小学生がいたんだった」


「お父さんお母さん、心配してるかもね」


「それはだいじょぶ~」

「え?」



「結愛、お友達のお家、おとまりよくしてるの」


「そうなんだぁ」

「結愛ちゃんはケータイ持ってるの?」


「持ってなーい」



「じゃあ、『かおりのお友達』って事で、

私から電話するわ」


「結愛ちゃんのおウチの番号は?」



「はい、これー」


「あ、カードを持ってるんだ」



「あれ?」




「『木下』…」



「お母さん、どうしたの?」




        「ん?」



「『いえ電』使わずにスマホからかける」


「?」





「・・・もしもし」




「木下さんのお宅でしょうか」



「結愛ちゃんの、



お母様ですね」





「お宅の娘さん、



結愛ちゃんを




こちらで預かってます」

「え!?(; ・`д・´)」



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