эпизо́д.67-1




「ああ、クレシェンテも閉店かぁ…」


「しょうがないよ、このご時世だもん」



「結局、あの『お惚気会』でしか行かれなかったわ」


「しょうがないよ、オーナーが『たか…


大変だもん!」



「ギリで東京湾まぬがれたね、芽衣 笑」




「でもこれも『3密』なのかなぁ」


「大丈夫でしょ、今んとこお客、

私らしかいないし」


「でもなんで今日、理美来れないの?」



「理美ママから「まだ不要な外出は控えるよう」

言われてんだってさ」


「あと『まさくん』からも」


「『ママとカレ』から言われてちゃぁ無理か 苦笑」


「『緊急事態』解除されたからもう大丈夫なのにね」

「なんかあったらアラート出すって言ってるんだし」


「しょうがないよ、理美ママ、

芸能関係のお仕事してるんだから」



「あ!それで思い出した!」


「みずき、美咲さんと連絡取れるでしょ?」


「うん」

「メアド知ってる」


「そしたらそれ、フントくんに教えてあげて」

「美咲さん、フントくんと連絡取りたいみたいだったから」



「うん、

わかった」



「・・・」



「ウチら、置いてきぼり食らってるよね」


「うん」



「あ」



「また美波の『クチすべりぃ』ってやつ?」


「そうみたい、だね」



「ええっと…(;´∀`)」



「美波、美咲さんとなにで繋がってんの?」



「フ、フェイスブック…」


「朱鳥祭の打ち上げんときにフレンド申請して」


「『送信しちゃった事件』ときか」



「はは…(;´∀`)」


「ウチらが『石橋叩板郎の息子』に惨敗したときだ 笑」



「んで美咲さんが

その『石橋叩板郎の息子』と連絡取りたいってのを、

なんでみずきに言うの?」



「ええっと…(;´∀`)」


「フントくんの連絡先、みずきが知ってるって、

知ってたからで…」


「なんでみずきがフントくんの連絡先知ってんの?」



「ええっと、実は…(;´∀`)」


「「なんでみずきが知ってるか」は私も知らなくって」

「フツーにスルーしちゃってた…」




じー




「はいはい」


「その理由を言えばいいんでしょ?」



「…はぁ」



「まさか自分が美波の

『クチすべり』の餌食になる日が来るとは。。」



「はは…(;´∀`)」



「どっちから先に言おう…」

「どっち?」


「『注意勧告』してから『発表』するか」

「『発表』してから『注意勧告』するか」



「んー…」


じー


「『クチすべりぃ』がいる段階で、そう大差はないかも」


「だよねぇ 苦笑」



「はは…(;´∀`)」





「あのね」



「わたし、フントくんと付き合ってるの」


うそ!!×3



「まぢで!?」



「美波ぃ」



「ん?」


「もう誰かに

…教える気満々でしょ」



「あ…」



「スマホ手にしちゃってるし 苦笑」



「自分で言うのもアレなんだけど…」


「『ゆずきすと』ってのがいるでしょ?」


「フントくんなら…


間違いなく標的になるね、

ゆずきすと達の」

「あ、そっか」



「「俺のほうがイケてる」って

…ほとんどがキレるね、きっと 苦笑」


「ちなみに理美は…」


「もう知ってんじゃない?相方が恋人なんだから」

「そっか」



「んー…


まだ知らないんじゃない?」


「え!?」



「フントくんと付き合って…

もうすぐ4ヶ月なんだけど」

「結構前!!(゚д゚)」



「「いまだにこの状況が信じられない」って…

本人がまだ認識してないんだもん 笑」


「そうなんだ」



「わたしもまだ信じらんない 苦笑」


「だって『あの』フントくんだよ!?」
「もみじおろしちゃう、『あの』!」


「絶対『ゆずきすと』デモやるね、プラカードとか持って」


「デモ 笑」



「まだ授業はオンラインだし」


「やったらきっとクラスターになるよ」


「それ、ニュースになったら、いっちゃん恥ずいやつだ!」



「だから自粛ムードになってるから、

言わなくてもへーきかもって思ってたんだけど」


「集合かかった時ゆずき、

「ヤベっ」って思ったでしょ 笑」


「うん 苦笑」



「それにね、4ヶ月って言っても、

実際にはほとんど会ってないし」


「このご時世だから、さ」

「あそっか」



「んで美波ぃ」


「ん?」



「『このご時世』になんで集合かけたの?」



じー×3



「ん?」



「ヒマだったから」


「やっぱそうだったか 苦笑」



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