5−22
「あと陽介さん、いっつも思うけど、食べるのも超早い」
「ほぼ飲んでるよ、それじゃ」
「噛むのメンドー」
「だからすぐお腹痛くなるんだよぉ」
「よく噛んで食べるのって…飽きてこない? 笑」
「逆に、直ぐに食べ終わっちゃうのって勿体なくない? 笑」
「ああ、そういうアプローチもあるか…」
「理紗は好きなもん、最後にとっとくタイプでしょ」
「陽介さんは、真っ先に食べちゃうタイプでしょ 笑」
「その違いかぁ~ 笑」
「ふふ 笑」
「はい、これ」
「ん?」
「何?これ」
「合鍵」
「え?」
「いちいち俺帰ってくるの、待ってたりするのもメンドーでしょ」
「・・・」
「そうしょっちゅう来られなくても」
「こうやって飯作ってくれると嬉しいし」
「…いいの?」
「うん」
「あ、でも家政婦さんができて嬉しい!とか」
「そんなんじゃないんだけど」
「もしそう感じさせちゃったなら
「もらう!もらう!」
「ごちそうさまー」
「ふふ^^」
「御粗末さまでした♪」
「洗い物は俺やるよ」
「本当!」
キュイッ ジャー
キュッ
カチャカチャ…
「女の人って、『潤い』ってのを超気にするでしょ?」
じーっ
ジャー
「それに理紗、楽器もやってるし」
キュッ
「いやあ、やっぱフツーに美味かった」
「んふふ~♡」
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