5−31
「ノン!きたきた!」
「スゥーー……ふうぅ」
「じゃあ、ちょっと行ってくるね」
カチャッ
「ノン!」
「ん?」
「ファイティン! \\\٩(๑`^´๑)۶////」
「ありがと^^」
パタン
カチャッ
バタン
「ふっ… 」
「ふふ 笑」
「あー、面白かった」
ブブ…ブブ…
ん?電話だ
ブブ…ブブ…
え!?なんで!?
ブブ…ブブ…
「・・・」
ブブ…ブブ…
ブ
「…もしもし」
『・・・』
「…陽介、さん?」
『はじめまして、
「誰?」
ではないですね』
!?
「…のぶこ、さん?」
『あれ?』
『ご挨拶はまだ…
してませんでした、よね?』
『あ!』
『健治さんから聞いたんですか?
それとも…
「・・・」
陽介さんから、ですかね?』
!?
『自己紹介はしてくださらなくても大丈夫です』
「・・・」
『貴女の事はよく存じ上げておりますので
…杉下理紗さん』
!?
「…な、なんで私の名前を」
『だって陽介さんの「元カノ」ですもの』
『私のほうはちゃんと「自己紹介」、
した方がいいですかね?』
「・・・」
『私は今、陽介さん…岡崎陽介さんと
真剣にお付き合いをさせていただいてます、
「片岡暢子」と申します』
「・・・」
『もしもし?』
「・・・」
『もしもし?』
「…ちゃんと聞こえてます」
『よかった〜』
『驚き過ぎて、
記憶喪失にでもなったのかと思いました 笑』
!!
「…貴方、何者!?」
『え?』
『ですから、陽介さんと真剣に』
「それは聞きました」
『貴女をよく存じ上げている、
「今カノ」です^^』
「わ、私のなにを知ってるって言うの?」
『陽介さんが本州大に行く前、
迷子になった陽介さんを助けたのが理紗さんで』
『それが初めての出会いだった事とか』
「え!?」
『あと、間違い探しで優勝して、
「とん風」に2人で、
ミックス定食を食べに行った事とか』
『陽介さんのお母様、
一子さんと…
仲のいい「フリ」をしてる事も』
「な…!?」
『あと理紗さんが知らない、
理紗さんに関する事も知ってますよ?』
「わ、私が知らないこと!?」
「…貴方、探偵かなにかに依頼したの?」
『そんなことしませんよ』
『法律事務所の方に関する事を、
探偵が調べたら、
直ぐバレちゃうじゃないですか』
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